ヤマハは、ゲームエンジン「Unity」上で、歌声合成技術「VOCALOID」を利用してコンテンツを開発できるキット「VOCALOID SDK for Unity」の提供を開始しました。「Unity with VOCALOID」特設サイトよりダウンロードが可能です。
「VOCALOID SDK for Unity」を用いることにより、コンテンツ開発者が使い慣れた「Unity」の開発環境からスムーズに「VOCALOID」の歌声合成エンジンの機能を利用できます。例えばゲームのシチュエーションやユーザーの操作に連動してリアルタイムに歌声を合成し、キャラクターに歌をうたわせたり、その歌い方を変化させたりするようなインタラクティブなコンテンツ制作も容易になるとのこと。
また、「Playback モード」と「Realtime モード」の2つの合成モードを搭載し、ボーカルフレーズに豊かな表情や変化を与えて歌わせたり、リズムゲームや楽器アプリケーションを制作したり、用途に応じた使い分けも可能になるとしています。
さらにオリジナルキャラクターである「ユニティちゃん」の歌声ライブラリ「Unity ランタイム版VOCALOID Library unity-chan!」をあわせて提供。SDKにインポートすることでコンテンツの歌声音源として利用できます。ランタイム版のほか、1月中旬からは「VOCALOID SHOP」にてパソコン版「VOCALOID」で利用できるユニティちゃんの歌声ライブラリのダウンロード販売を行う予定となっています。
「VOCALOID SDK for Unity」と「Unity ランタイム版VOCALOID Library unity-chan!」は、これらを用いて制作されるコンテンツが「ユニティちゃんライセンス条項」に準拠することを前提に無償で利用できるそうです。コンテンツ制作の可能性がどんどん広がっていきそうですね。
(高城歩)
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