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クマムシ博士こと慶應大学特任講師の堀川大樹さんが自身のブログ「むしブロ」で「クマムシ研究所」の設立を発表しました。同時に研究所員も募集しています。
クマムシ研究所は、オンライン上で活動するバーチャル研究所で、月額会費2000円(学生500円)を支払えば誰でも研究所員になることができます。活動はFacebookグループ上で交流したり、実際に会って勉強会や観察会、お茶会を開いたりします。
そもそもクマムシとは、「ムシ」と付いても昆虫ではなく緩歩動物門の無脊椎動物。真空や超高圧、凍結などの極限環境に耐えられる種類もいることから、最強生物と称されることもある生き物です。しかし研究者が少なく、まだその生態の多くが謎に包まれています。
クマムシ研究所設立者の堀川さんは、近代の科学発展にともなって大学など専門機関のみがほとんど担ってきた高価な機材や試薬が必要な研究を、オンラインでプロとアマチュアの垣根を超えて行えないかと考えてきたそうです。
堀川さんが配信しているメールマガジン「むしマガ」には中学生クマムシ博士からの研究報告がきたり、高校生クマムシ研究者の仮説が話題になったり、すでに研究機関外での在野活動はあり、クマムシ研究の裾野を広げるためにもと研究所発足につながったといいます。
研究所は現在第1期として研究所員30人を募集中で、国際クマムシ学会での発表や国際科学雑誌への論文掲載を目標としています。
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あったかくはないんだから(真顔)。