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徳島県の神社に奉納された絵馬の図柄が「トリコ」の猿王そのものではないかと物議 作者「モチーフにした」と認める

今後神社側と協議して取り下げも検討。許諾得ることも?

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 徳島県護国神社(徳島市雑賀町)で毎年恒例となったジャンボ絵馬がお目見えした。来年の干支である申(さる)が描かれているのだが、その絵馬のイラストが週刊少年ジャンプ(集英社)に連載している「トリコ」(島袋光年著)に登場する猿王・バンビーナそのものではないかと物議をかもしている。

絵馬がトリコの猿王 今回物議をかもした絵馬と構図もまんま一緒だと指摘された「トリコ」34巻


 絵馬を描いたのは地元で活動する画家MUSTONE(マストワン)さん。2007年から毎年奉納しており、今回で9作目となる。絵馬は縦2.2メートル、横3.6メートルにおよぶ大きさで、アクリル絵の具やスプレー、油絵の具などを使ってサルの顔を描いた。奉納された様子を徳島新聞が県内のニュースとして伝えると「トリコ」34巻の表紙のトレースではないか、著作権の侵害なのではないかとの指摘が相次いだ。果たして神社への奉納物が他作品のトレースでいいのだろうか?




 作者のマストワンさんに問い合わせると、「販売目的ではなくあくまでも神社への奉納物としてモチーフにした」と元々表紙を参考にするつもりだったと認めた。「トリコ」のファンでもあり、絵馬にしたときのバランスや過去作品との対比を意図して、今回はそのままトレースする形にしたと明かす。出版社への許諾は得ていなかった。

 インパクトのあるキャラクターのためすぐに分かる人には分かると思い、そのままを描いた方が「潔い」と思ったとマストワンさん。参拝者に楽しんでもらおうと思っていたのだが、物議をかもしたことを受け、神社側に迷惑をかけるようならば取り下げることも検討しているという。また前後してしまったが、改めて出版社へ許諾について問い合わせるとも。

 神社側は、指摘があることについては把握していており、あくまでも奉納されたものとして掲出はするとしていたが、現在は布で隠している状態。いつまで掲出するかについては決まっていないと濁した。


絵馬がトリコの猿王が話題の護国神社 毎年干支をモチーフにした絵馬が奉納される徳島県護国神社

昨年の絵馬 2014年の干支「午」の絵馬


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