オルトプラスがリリースしたスマートフォン向けBL(ボーイズラブ)ノベルゲーム「SecondSecret」に搭載されているカモフラージュ機能が画期的だと話題になっています。エロティックな場面を人に見られそうになって「やばい!」と焦った時、ワンタッチでアレなシーンが料理のレシピ画面に早変わりするというのです。……ちょっと何を言っているか分からないと思うので、実際にプレイしてみました。
「SecondSecret」は小さな探偵事務所に勤めるクールで真面目な主人公・千歳知夏が、ターゲットであるビジネスマンと……、言わずもがなボーイズラブゲームなので展開はお察しください。調べる側の千歳が“彼”に抱くひとつの「秘密」、そして明らかになる2つ目の「秘密」。「ただの仕事のはずだった……」という言い訳のようなうたい文句に思わずサムズアップする方も多いのでは。サクサク進める上に、かなり読み応えのあるストーリーに“沼”を感じます。
なによりこのゲームが画期的なのは、先ほども述べたとおりワンタップで即座に画面をカモフラージュできる「擬態モード」が搭載されているところ。ゲーム画面の右下に常に擬態モードボタンが付いており、押すとキャラクターやイラストが隠されるため、外出先でも人目を気にすることなくプレイすることが可能。
ちなみにTwitter上を中心にかなり話題になっていたのが、主人公が押し倒される(襲われる)シーン。通勤通学時のプレイ中、唐突に始まってしまうこのような場面に「他人に見られでもしたら人生が終わる!」と危機を感じた際には、落ち着いて擬態ボタンを押してください。……おいしそうな「タコミート」のレシピが出てきますよ。斬新。
この機能があれば腐女子バレしたくない人に遭遇してしまった時や、カーチャンに後ろから画面を覗きこまれた時に「なにしてるの?」「ちょっと料理のレシピを調べててね……!」と女子力をアピールしながらごまかすことだってできちゃいます。タコミートのレシピに救われる命だってあるんですよ。これは大発明なのでは!?
実は擬態機能以外にも探偵事務所のボスがなぜかペンギンだったり、いろいろとツッコミどころが……、最近のBLゲームは一筋縄ではいかないものが多く、実にバラエティに富んでいますね。
ちなみにこの「擬態モード」は特許申請中とのこと。女性向けだけでなく男性向けのゲームにも応用できそう。無限の可能性を秘めているような気がします。とにかく“擬態”して生きたい腐女子にはとてもありがたい機能でした。普及してほしいものです。
(高城歩)
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