「アイドルマスター」の総合プロデューサー、石原章弘さんが、バンダイナムコエンターテインメントを退社することを明らかにしました。
石原章弘さんは「ディレ1」の名で、10年間アイドルマスターシリーズの総合ディレクターを務めていました。公式ブログでは、「自分で決めて、会社に報告し、そして、会社に認めて頂いた円満退職」であることを強調。
今回の決断の理由の一つとして「『自分の理想のIPの姿を見たい』というものがあります」「“石原がいなくなっても続いていく『アイドルマスター』”こそが、自分の考える強いIPの姿の一例です」(IP=Intellectual Property キャラクターなどを含む知的財産のこと)と述べています。
石原章弘さんは、2005年稼働のアーケードゲーム「THE IDOLM@STER」でディレクターを務め、以降ゲームディレクション、シナリオ、ライブの構成演出、音声演出、関連商品企画・監修など数多く「PROJECT IM@S」に関わってきた立役者。特に声優さんの配役で高い評価を得ていました。
2016年1月31日には、「アイドルマスターミリオンライブ!」の3rdライブツアー公演を終えたばかり。石原さんは、10年間でアイマスが大きく育ったことに感慨を持ちつつ、「これから始まる『アイドルマスター』リスタートの10年間、プロデューサーの皆様には、これからも引き続き愛のある叱責を『アイドルマスター』に届けてくださいますよう、よろしくお願いいたします」と、熱く述べています。
昨年の12月31日には、石原さんはアイマス10周年を振り返るロングインタビューを発表。山あり谷ありだった今までを振り返りながら、11年目に向けて「『アイマス』の最初の物語は幕を閉じました。11年目は『アイドルマスター』の新しい1年目、リスタートの年です。どんな新しい物語がうまれるのかを、僕も楽しみにしています」と語っていました。
総合プロデューサーの坂上陽三さんは石原さんの退社にショックを受けつつ、公式ブログで劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」のワンシーンを引き合いに出しています。
「プロデューサーがハリウッドに行くことを皆に告げた後、縁側で春香とプロデューサーが2人で話すシーンがありましたが、坂上はあの時の春香の気持ちが痛いほどわかります。本当は…と思うけど『引き止めてはいけない。』そんな感じです。」
坂上さんは、石原さんへの思いをこめて「総合ディレクターのポジションは永久欠番とします(笑)」と述べています。
この報は、アイマスファンの間で大きな話題になりました。Twitterでは「お疲れ様でした」という感謝の言葉と同時に「これからどうなるんだろう?」という不安の声も数多くあがっています。
Twitterでは数多くのアイマス声優さんが、石原さんに感謝のツイートを寄せていました。
石原さんの今後は発表されていませんが、アイマスのこれからを見守る側にまわるのは間違いなさそうです。
(たまごまご)
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新会社を設立し今後は新作開発へ。