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米動物園のベテランイクメン犬「Blakely」、チーター5匹の育児を開始

種族の壁を超え過ぎ!

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 アメリカのオハイオ州にある動物園「Cincinnati Zoo & Botanical Garden」で、ベテランのイクメン犬「Blakely」が、5匹のチーターの赤ちゃんの育児を始めました。


目が空いたばかりの赤ちゃんチーター、みんなもふもふ!

Blakely 彼らを育成するのは種族を超えたイクメンぶりを発揮する「Blakely」

赤ちゃんチーター 「Blakely」のそばで安心して眠る赤ちゃんチーター

 チーターの赤ちゃんは3匹が男の子、2匹が女の子。今年の3月8日に早産で生まれました。チーターのお母さんは、手術後もあらゆる手が尽くされましたが、不幸にも命を落としてしまいました。残された赤ちゃんたちは動物園の育児室で手厚く世話されており、スタッフが3時間おきにほ乳瓶で授乳させています。しかしながら赤ちゃんたちには栄養の他にも、親が子どもに対して行うケアや温もりも必要です。

 そこに登場するのが、動物園でベテランの育児犬として働く、オーストラリアン・シェパードの「Blakely」です。彼はこれまでにチーター(このときは1匹)をはじめとして、サーバル、スカンク、イボイノシシ、キツネ、カモシカなどの育児を種族を超えて務めあげてきました。


育児放棄されてしまったカモシカの赤ちゃん「Dale」と育ての親「Blakely」

 育児の主な内容は、赤ちゃんたちにすりすりしたり、安心させたり、そして「体に登らせてあげる」ことです。体に登ることは赤ちゃんたちにとって特に大切なことで、筋肉を作るための適度な運動となるほか、腸などの消化器系を動かし、健康を維持するために重要な排便を促します。

 今後、8〜12週の育児期間が必要となり、「Blakely」の役割もチーターたちの成長に伴って、体に登らせてあげ、ぬくもりを与えるといったものから変化していきます。初めて世話をしたチーターに甘噛みを教えたように、赤ちゃんにとってよき師になるといいます。

 イクメン犬「Blakely」の育児は国際的に見ても重要な仕事です。チーターは1900年には地球上に約10万頭いましたが、現在では約9000から12000頭と激減しており、その中の貴重な赤ちゃんたちを預かることになります。それに加えて、体力がありあまる元気な5匹を種族を超えて子育てするとは……まったく頭の下がる思いです。


(Jun)


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