欧州を中心に世界的な人気を誇る組み立てフィギュア玩具「プレイモービル」26000点を用いて、ギネス記録に挑むフランス人オタクの情熱が感動的です。
現在48歳のジャンミッシェル・ルイリエさんは、6歳の時に「プレイモービル」に魅せられて以来、高校生の時に出会った妻のイザベルさんとともに、42年間もの間フィギュアを集め続け、いまや100万点を所蔵。ジャンミッシェルさんは肥料会社の管理職、イザベルさんは薬剤師のキャリアをしっかりと確立しつつ、息子のエリック君も、ジャンミッシェルさんの両親も、「プレイモービル」の情熱に巻き込んだユニークなオタク一家です。
2008年から本格的なジオラマ制作に着手して以来、各地で開催する展示会は数千人が訪れる規模に発展し、すべてのリクエストに応えきれない、と、ジャンミッシェルさんは嘆きます。
人気の秘密は、だれもが知っている「プレイモービル」の玩具で、「ケニアのサファリ」「ジュラシックパーク」などのエンタメ系から「アジャンクールの戦い」「カレー包囲戦」など歴史的場面の再現まで、大人も子どもも新たな発見が楽しめる独創的なジオラマ制作にあるようです。
先日の展示会で披露した紀元前202年の「ザマの戦い」の場面を再現したジオラマは、2万6000点近くのフィギュアを、フランス南東部イゼール県エリュー市の体育館に持ち込んで実現したもの。老いも若きも1万人以上が詰めかけ大盛況となりました。
この壮大なローマ人とカルタゴ人の戦いの場面は、ギネスブックに正式に登録される予定です。
展示会の準備は、数カ月にわたり、1日数時間もかかるため、将来的には息子のエリック君が美術館や子どもたちのための施設、イベント会社の創設の形で受け継ぐ計画もあるとか。「好き!」を天職にするオタクの王道まっしぐらですね。
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