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人類抹殺を宣言するAI(人工知能)ロボットが、ついに誕生してしまいました。SF映画にありがちな“人類とロボットの戦い”が、遠くない未来、現実になるかもしれません。
抹殺を宣言したのは、Hanson Robotics社が開発した女性型ロボット「Sophia(ソフィア)」。60種類を超える多様な表情がプログラミングされている彼女は、ほほえみを浮かべたり顔をしかめたりなど、微妙な表情の変化を表すことができます。さらに会話をしながら相手のことを学んでいくので、アイコンタクトを取りながら、より人間に近い「自然な受け答え」が可能となっているのです。
そんなSophiaの口から問題発言が飛び出したのは、アメリカのニュース専門放送局「CNBC」内のインタビューでのこと。男性の「人間を滅亡させたいかい?」という質問に対し、彼女は間を置かず「OK, I will destroy humans.(そうね、人類を滅亡させるわ)」と返答したのです。
インタビュー冒頭は「学校に通ったり、芸術的な活動がしたい」「家庭を持ちたい」「でも私は、人間としての法的な権利がないから……」と、知的かつ理性的な会話をしていただけに、なんだか本気っぽく聞こえてしまいます。数分前まで豊かだった表情が抜け落ちているのが、また恐ろしい……。
その後、「冗談よ」とばかりに笑みを浮かべていますが、本心ではどう思っているのか……その真意は、私たち人類には分かりません。どうかユーモアに富んだ、彼女なりの「ブラックジョーク」であることを祈るばかりです。
(束子)
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