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4月12日に東京都の築地市場で、体内に毒を持つ魚「バラハタ」が1尾販売されていたことが分かりました。過去に食中毒の発症例があるとして都が取り扱いの自粛を求めている魚ですが、誰が買ったのか特定できず、都の福祉保健局は注意を呼びかけています。
バラハタは、南日本のサンゴ礁域に生息する赤色または黒褐色のハタ科の魚。シガテラ毒を身や内臓に蓄積することがあり、平成元年から22年間でバラハタによる食中毒が16件報告されています。主症状は神経症状であるドライアイスセンセーション(温度感覚の異常)やかゆみ、四肢の痛み。死亡例は極めてまれで、軽症だと1週間ほどで治りますが、重症の場合は数カ月から1年以上継続することがあるそうです。
販売されたのは12日午前8時30分〜9時45分の間、築地市場の水産仲卸店舗ロ-31にて。業者が毒のない別の魚と勘違いしてしまったそうです。全長は約45センチ、重量1.2キロ。都市場衛生検査所が調査した結果、購入者の特定には至りませんでした。福祉保健局はバラハタとおぼしき商品を買った事業者や都民に対し、近くの保健所や福祉保健局食品監視課(03-5320-4413)まで連絡するよう呼びかけています。
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