純白の紙から、すばらしいウィッグやドレスを生み出すロシアのアーティスト、Asya Kozina氏がニュースやSNSで広く話題となっています。
今注目を浴びているのは彼女の最新作「Baroque paper wigs」(紙で作られたバロックスタイルのウィッグ)です。世界中のクリエイターが作品を公開するSNS「Behance」で閲覧数首位を獲得しました。もともとこのウィッグは家族が彼女に個人的に依頼したもので、家族自身が写真のモデルをしています。
2014年に発表された、世界の婚礼衣装をテーマとした「Paper doll's」も彼女の代表的な作品のひとつです。一連の作品はオーストラリアのランジェリーメーカー「Wild Orchid」のウェディングランジェリーの広告用として作られました。本来多彩な色を持つ世界の婚礼衣装を純白の紙で表現し、同じく純白のランジェリーと合わせることで、統一感のある作品となっています。またランジェリー自体を見せるという目的を踏まえ、露出は高めとなっています。
紙で作られた婚礼衣装はほかにも発表されており、Mongolian costumes(モンゴルの衣装)もその作品のひとつです。彼女がモンゴルの婚礼衣装に魅了されたことが制作のきっかけとのこと。伝統的なスタイルに独創性を加え、オリジナルが持つ特徴をさらに強調したデザインとなっています。
作品解説によると、白い紙を素材として、色や不必要なディテールを排することにより、シェイプがより強調されるといいます。
Asya Kozina氏の手にかかれば、平面的な紙が、立体的で圧倒されるドレスやウィッグに変貌を遂げる……まるで魔法使いのようなアーティストです!
(Jun)
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