1リットル紙パックの中身すべてが「水ようかん」――。ネットでは度々「飲み物かと思った」「コスパ高い」と話題になる「牛乳パックデザート」シリーズは、神戸物産が全国各地にフランチャイズを展開している業務用食品を扱う「業務スーパー」で取り扱っている。「水ようかん」や同時に販売された「杏仁豆腐」が好評で、新たに「カスタードプリン」や「レアチーズ」といった新商品で攻勢をかける。なぜ業務スーパーの牛乳パックデザートシリーズが人気なのか。
「水ようかん」と「杏仁豆腐」が誕生したのは2014年11月のこと。1リットルの紙パックにデザートが入っているというインパクトもあって評判となり、その後メディアで取り上げられることもあった。SNSでも度々話題になっているのを把握していたというのは同社企画経営の担当者。実際、出荷実績も伸びていることもありシリーズ展開をすることにしたという。
神戸物産のグループ会社の豊田乳業は普段、業務スーパー向けに紙パックの牛乳を製造しているが、この設備を利用してデザートが作れないかと考えた。デザートシリーズが紙パックなのはこのためだ。ちなみに、紙パックには1リットルではなく1キロと表示されている。牛乳を紙パックに流しこむ代わりに「水ようかん」と「杏仁豆腐」を作ってみたというわけだ。そのノウハウを生かして2015年9月に「珈琲ゼリー」を販売。それも好評だったため、2016年3月に「カスタードプリン」「オレンジゼリー」「レアチーズ」の3商品を一気に販売することにした。
ネットでは「なにこれ」「こいつは本気だ。攻撃の手を全く緩める様子がない」と評判も上々のようだ。やはり1キロで低価格というコストパフォーマンスのよさと、中身のインパクト、もちろんおいしいというのが人気の要因。「カスタードプリン」と「オレンジゼリー」よりも「レアチーズ」のほうが少し高い値段設定とのこと(店舗によって変わるが、だいたい「カスタードプリン」と「オレンジゼリー」が税別158円、「レアチーズ」が税別248円)。ちなみに、気になっていた飲み物だと思い購入してしまったというクレームがあるのかを聞いたが、「そういった声は把握してない」とあくまでもネタやウワサの類いだろうと担当者は推測していた。
3つの新商品もさっそくネットで話題となり、現在は売り切れの店舗も多いそうだ。業務スーパーは2月末時点で721店舗。近くの業務スーパーに寄ると「水ようかん」と「カスタードプリン」は売り切れていた。記者は「レアチーズ」を購入してみた。
取り出すと1キロの大きさをあらためて感じさせる存在感がある。白いぷるぷるが豆腐に見えなくもない。7〜8人分とのことで、取り出してしまってから後悔した。切り分けて食べてみたが、味は確かにレアチーズ。しつこくもなく、水っぽいわけでもないヨーグルトっぽい風味がした。1人で食べるには時間が必要だが、数人だったら取り出すところから盛り上がれるかもしれない。
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