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熊本地震直前にオークションで落札、届いた荷物に見慣れぬ物が 被災地に届いた出品者の真心

「逆の立場になったら今度はお返ししたい」

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 熊本県で地震が発生する前日、熊本市近郊に在住のウルさん(@uru0015)は「ヤフオク!」でバイクのキャブレターを落札した。そして、後日届いた段ボールには落札した部品のほかに、落札した覚えのない、普段ならどこでも手に入りそうな、しかし地震後にはとてもありがたい菓子パンや米菓とともに出品者の真心が入っていた。

落札したら物資到着 届いた荷物に覚えのない菓子パンが(写真:ウルさん提供)

 バイク部品を13日に落札したものの、翌日の地震で支払い期日には振り込むことができず、かつ県内の配送も遅延していたこともあり、21日になってからようやく落札した品物が届いた。段ボールの発送ラベルにある「バイク部品/お菓子」の文字に戸惑いながら開けてみると、部品とともにドーナツやチョコスティック、ばかうけなどが入っていた。出品者には地震の影響で支払いが遅れてしまったことは伝えてはいたが、その気づかいがうれしかったとウルさん。

 ねとらぼの取材にウルさんは、取引ナビでお礼は伝えていたが、やり取りの中で特に救援物資について触れることはなかったと振り返る。ただ、あらためてねぎらいの言葉が添えてあった。ようやく振り込んだらすぐに荷物は届いたという。届いた荷物には応援の手紙も封入されていたが、出品者の気持ちも考え自分だけの宝物とした。それに「特別美談にもしたくは無かった」と明かす。

落札したら物資到着 (写真:ウルさん提供)

落札したら物資到着 (写真:ウルさん提供)

 「機械的なやりとりではなくちゃんと『人』とつながってたんだなと実感しました。逆の立場に立ったら今度はお返ししたい」とウルさん。出品者と落札者という普段なら商品とお金のやりとりだけで終わるはずが、こんなドラマが生まれるとは。ウルさんが「物が届いてこんなにうれしかったのはじめてかもしれない」という気持ちのまま投稿したツイートはまたたく間に拡散。4万近くリツイートされ「神出品者すぎ」「世の中捨てたもんじゃない」「素敵なつながり」「自分もそうゆう人間になりたい」と感動を呼んだ。

 見ず知らずの人間に対してここまでできるものかと、ウルさんはお手本にしたい大人の見本だと返答している。幸いウルさんの住居はダメージを被ってはいるものの、住むのに支障はないそうだ。なお、届いた菓子パンはさっそく朝食で食べ、ばかうけ他お菓子は非常用に取っておくことにした。

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