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ラクダ、ダチョウ、ワニの舌…… スーパーで売っているような肉は一切焼かない「珍肉BBQ」に行ってきた

見た目も味もインパクト最強!

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 2015年に話題となった珍肉BBQイベント「珍肉BBQ〜ここでしか食えない肉がある〜」。昨年は東京開催のみでしたが、今年は地方開催第1弾として私(ライター)の地元でもある名古屋でも開催!

 珍肉を食べるべく、こちらに取材に行ってきました。

 集まった珍肉は、「豚の丸焼き」「ワニの手足グリル」「ワニタン味噌炒め」「ワニフィレ肉の生姜焼き」「うさぎの丸焼き」「カンガルー、ヤギ、ウマなど珍肉ケバブ各種」「日本初ラクダバーガー」「ダチョウのステーキ」「蝦夷シカと猪肉の焼きそば」の10種類。スーパーではなかなか見ることができない珍肉を食べ放題(ビュッフェスタイル)でお腹いっぱい味わうことができます。飲み物もアルコールやソフトドリンクが全て飲み放題です。


珍肉バーベキュー

 会場である庄内緑地公園ピクニック広場(名古屋市西区)に行くと、既に子豚が真ん中にスタンバイ。

 80人の参加者が集まり、イベントが開始。この子豚は代表の矢野さんの手によって、鉄の棒にくくりつけられました。時間をたっぷり使って、じっくりと丸焼きになっていきます。


珍肉バーベキュー

珍肉バーベキュー


カンガルー肉・ヤギ肉・馬肉の珍肉ケバブ

 香草で味付けられた3種類のケバブ(四角形に切った肉を串に刺して焼いたもの)。

 まず、カンガルーは鶏肉に近く、淡泊で脂っぽくない味わいでした。

 次に、ヤギはラム(羊)の様に脂っぽさがあり、ラム肉の独特の匂いを感じることができました。最後の馬肉は、焼いたものは初めて食べたので新鮮に感じました! どれもビールとの相性が抜群です。


珍肉バーベキュー

珍肉バーベキュー


日本初のラクダバーガー

 今回初お披露目のラクダバーガー。成型された香草入りの肉を鉄板で焼いたものを、パンに挟んで食べます。

 ラクダ肉は淡泊で脂が多く、肉そのものが牛や豚・ラム肉と異なり不思議な甘い味。「これぞ肉!」というワイルドな味が楽しめます。


珍肉バーベキュー

珍肉バーベキュー

珍肉バーベキュー

ワニタン味噌炒め

 ワニの舌先は、牛タンよりもぷりぷりとしてとにかく柔らかい!

 ホルモンなどが好きな方にオススメです。脂っぽいため、野菜との相性も良く箸が進む一品でした。


珍肉バーベキュー

珍肉バーベキュー

 料理は10種類あったのですが、他の料理は残念ながら時間の関係で食べることはできなかったため、写真をご紹介。



豚の丸焼き

 最初のあの子豚が最終的にはこんがりと焼き上がりました。


珍肉バーベキュー


ワニの手足グリル

 ワニの手足をここまでじっくり見たのは初めてでした。


珍肉バーベキュー

珍肉バーベキュー


ワニフィレ肉の生姜焼き


珍肉バーベキュー

珍肉バーベキュー


うさぎの丸焼き


珍肉バーベキュー


ダチョウのステーキ


珍肉バーベキュー


蝦夷シカと猪肉の焼きそば


珍肉バーベキュー





 最後に、今回のイベントを運営するHoliday Jack代表取締役の矢野さんにお話を伺いました。


珍肉バーベキュー

珍肉バーベキュー

―― なぜこのイベントをやろうと思ったのでしょうか。

矢野さん(以下敬称略) 以前、世界一周をした際にさまざまな海外の料理を食べたことで、各国独自の肉料理に興味が沸きました。おいしいかおいしくないかだけではなく、食を通した新たな経験や挑戦にプライオリティを置いて、イベントを運営しています。

―― どこから肉を仕入れていますか。

矢野 食材によっても異なりますが、専門の食肉業者さんを通して全国各地、世界各国から仕入れを行っています。世界で一般的に食されている日本人には珍しいお肉のみを集めていますので、「肉食のためのワンデイトリップ」のような新たなグルメイベントを創り出しています。

―― なぜこの肉の種類を選んだのでしょうか。

矢野 日本で食肉として許可が下りているものから選んでいます。

 私がアフリカを訪れた際に、サファリの動物を食べる機会があり、まるでライオンキングの主人公になれたみたいな気持ちになりました。そのため、シマウマなどもイベントで出したかったのですが、条例があって出すのが難しいとのことでした。

 また、時期によっても少しずつ変化をさせています。昨年はトドやクマなども出しました。

―― なぜ名古屋での開催を選んだのでしょうか。

矢野 期待値の高さからです。

 TwitterなどのSNSを見たところRTされている地域では東京に続いて名古屋が最も多く、昨年の段階から名古屋の方からの問い合わせが多くあったことです。ただ、私たちの会社は2015年3月に創業したばかりだったので、1年目は東京だけで開催を行おうと考えていました。今年(2年目)以降は要望を頂ける限り、地方展開や他企業とのタイアップを積極的にしていきたいと考えています。

―― 代表のオススメの肉はどれでしょうか。

矢野 私個人としては、「ワニタンの味噌炒め」がオススメです。ワニの舌(タン)先を使っており、ワニのベロと言われなかったら「なにこれおいしい」と思ってしまう肉です。

 他では絶対に食べることができないインパクト大のおいしい一品です。

―― メニューはどうやって決めたのでしょうか。

矢野 食肉業者の方と話し合ったり、当社で食べ比べをして「どうしたらおいしくなるのか」を考えた上で決めています。例えば、ちょっと臭みがあるものは生姜やニンニクを合わせて臭みを消したメニューにしたりもしています。

 また、今回串ものを出していますが、そちらは自然の味を生かした味わいにしています。あえて獣臭さを味わって頂くのも、良い経験となるのかなと思っています。

―― 今後の予定は何がありますでしょうか。

矢野 珍肉BBQの今後の開催は、5月3日(東京/晴海ふ頭公園)、6月5日(東京/晴海ふ頭公園)を予定しています。(今後の開催はこちら

 また、昨年末から企業の新年会や忘年会などの企画としてプライベートイベントも開催させていただいています。幹事の方と話し合い、種類を増やたり肉の食べ比べクイズなどのコンテンツを行うなどご要望に合わせた形で行っています。


珍肉バーベキュー

 今回の参加者は20〜30代の男性が多めでしたが、過去開催の男女比では4:6で女性のほうがやや多かったそうです。中には、今回職場の同僚4人でこのイベントのために関西からやってきたグループの方もおり、珍肉や珍しい物に対する興味の強さを裏付けていました。

 見た目はギョッとするものもありますが、食べてみると案外おいしい珍肉。あなたも一度、挑戦してみてはいかがでしょうか。新たな価値観が得られるかもしれません。


幸和あいき


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