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「ビットコイン」発明者名乗る人物、証拠の公開を撤回 「勇気がない」

本当に発明者なのか疑う声も上がっていました。

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 仮想通貨「ビットコイン」の発明者と名乗っているオーストラリアの起業家Craig Steven Wright氏が、本当に発明者なのか疑う声が上がる中、証拠を出すのをやめるとするコメントを出しました。

 Wright氏は先頃、BBCなどに対して自分がビットコイン発明者「サトシ・ナカモト」だと明かし、話題になりました。BBCの記事には「Wright氏は、ビットコイン発明者という主張を裏付ける技術的な証拠を提供した」と記されていますが、同氏が本当に発明者なのか疑う声も上がっていました。

 同氏はさらなる証拠を公開するとしていましたが、その後Webサイトに「すみません」と題したコメントを掲載。「勇気がない。できない」と証拠の公開をやめることを明かしました。自身の資質や人格への攻撃があったこと、疑いが晴れてもまた新たな疑いが生まれることを挙げ、「私はこの状況に耐えられるほど強くないと分かった」とも語っています。

Craig Steven Wright Webサイトのコメント

 「私の弱さが支持してくれた人たちにダメージを与えてしまう」「彼ら(支持者)はだまされていないが、世界はそれを信じない」とWright氏は支持者を気遣うコメントをつづり、「さようなら」という一言で締めくくっています。

Wright氏が「サトシ・ナカモト」だとするプレスリリース。PR会社「Outside Organization」が配信(現在は削除。Googleのキャッシュより)

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