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世界文化遺産へ推薦されていた東京上野の国立西洋美術館。文化庁の発表により、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関「イコモス」から「記載」が適当との勧告(評価報告)がなされ、世界遺産登録が決定的になったことが分かりました。
国立西洋美術館はフランスの建築家、ル・コルビュジエが手掛けた、7カ国・3大陸に所在する作品の1つ。日本やフランスを含む7カ国は、ル・コルビュジエが20世紀の世界中の建築や都市計画に大きな影響を与えたとして、17作品を世界遺産へ共同で推薦していました。
世界遺産への登録の可否は、イコモスの勧告に大きく左右されます。これには「記載」「情報照会」「登録延期」「不登録」の区分があり、同団体が昨年8月の現地調査などをから下した勧告は「記載」でした。これは「世界遺産一覧表に記載すべきもの」の意味。この判断がなされたあとの世界遺産委員会で、登録が拒否された前例はなく、国立西洋美術館は事実上、世界遺産登録が確定したものと見なされています。
ユネスコ世界遺産委員会は、7月10日から20日までトルコで開かれます。登録が決定すれば、国立西洋美術館は日本で20番目の世界遺産に。また、初めての大陸にまたがる世界遺産となります。
(沓澤真二)
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