ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

フンボルトペンギンの凍結精子を使った人工授精に成功 山口県の海響館

フンボルトペンギンでは世界初、ペンギン類では世界で2例目とのこと。

PC用表示 関連情報
advertisement

 山口県下関市の水族館「海響館」が、世界で初めてフンボルトペンギンの凍結精子を用いた人工授精に成功したと5月24日に発表しました

 同館では2012年にペンギンの人工授精に向けた取り組みを開始し、このほど凍結保存した精子を使った人工授精で2羽のフンボルトペンギンが誕生。凍結精子による人工授精はフンボルトペンギンでは世界初、ペンギン類では世界で2例目、国内では初としています。

 2羽のヒナは4月7日にふ化したメスと4月10日にふ化したオス。現在、同館のフンボルトペンギン特別保護区で見られます。

 世界に約18種とされるペンギン類の多くの種類が絶滅の危機にひんしており、生息域内での保全に加えて、精子凍結や人工授精など生息域外での保全に向けた技術確立も重要と同館。今回、半永久的に保存が可能な凍結精子で繁殖に成功したことは、今後の保全に向けて貢献できる有効な技術と述べています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る