Appleが6月13日(米国時間)、年次開発者会議「WWDC 2016」にてiOSの最新版「iOS 10」を発表しました。YouTubeでも新機能をまとめたショートムービーを公開しています。
iOS 10では10の新機能が追加され、同社は「史上最大のアップデート」と宣言。それでは個々の新機能について解説していきます。
1.通知への応答などロック画面でできることが拡大
ロックを解除しなくとも、より多くの機能を利用できるようになりました。ロック画面はiPhone 6Sから導入された3D Touchに対応。メッセージの通知を長押しすることで入力画面がポップアップし、そのまま返事をすることが可能となっています。
2.Siriがサードパーティー製アプリと連携可能に
Siriが開発者に開放され、Siriからサードパーティー製アプリを操作できるようになります。Siriに移動したい旨を伝え、「Lyft」や「Uber」などのアプリを介して配車を注文するといった使い方が可能。
3.キーボードの入力予測がより高度に
ソフトウェアキーボード「Quick Type」の入力予測が高精度に。「連絡先」に登録された名前を入力するだけで、変換候補に電話番号が出たり、メッセージで現在地を聞かれたときに地図情報を出せたりと、少ない手間で幅広い情報を入力できます。
4.写真アプリの検索性が向上
「写真」アプリの画像認識機能が向上し、「犬」や「海岸」といったカテゴリをキーワードにしての検索が可能になりました。
自動でアルバムを作成できるサービス「Memorys」も追加。日時や位置情報を基準に、写真を1つのカテゴリにまとめるもので、タイトル用のスライドショーや動画も自動で生成してくれます。
5.マップアプリもサードパーティー製アプリと連携
「マップ」アプリも開発者に開放され、サードパーティー製アプリと連携可能に。地図から配車を手配したり、店に予約を入れたりできるようになりました。
6.Apple Musicのデザインがリニューアル
Apple Musicはシンプルで分かりやすいデザインに刷新。日替わりのプレイリスト機能が追加されます。iOSだけでなく、MacやtvOSにも適用。
7.ニュースアプリも刷新
「ニュース」アプリもデザインを見やすく変更。必要な情報が探しやすくなったとのこと。速報の通知機能や定期購読オプションも追加されています。
8.「Home」アプリで対応家電を一括で操作可能
スマートホームのプラットフォーム「HomeKit」対応家電を集中管理できる、新アプリ「Home」が追加。「おやすみ」ボタン1つで、全照明を切るといった使い方ができます。また、玄関のカメラから来客を写したり、ガレージや門の開閉といった操作も可能。
9.電話に留守録のテキスト化機能が追加
電話機能に、留守録の音声をテキスト化する機能が追加。不審な着信があった際は、ロック画面に迷惑電話の可能性を表示する機能も。
10.エフェクトやスタンプ機能でメッセージの表現力が強化
「メッセージ」アプリに手書き入力やスタンプといった機能が追加。フキダシを拡大したり、祝福の言葉を発信すると風船が飛んだりと、多彩なメッセージ表現が可能になりました。フキダシをなぞって初めて内容が表示される「Invisible Ink」や、入力済みのテキストを絵文字に変換する機能も。
開発者版は既に配信中。7月の一般向けβ版配信を経て、今秋に正式版がリリースされます。対応機種は以下の通り。iPhoneは「5」以降、iPadは第4世代以降、iPod touchは第6世代が対応しています。
- iPhone 5/5c/5s
- iPhone SE
- iPhone 6/6 Plus/6s/6s Plus
- 第6世代iPod touch
- 第4世代iPad
- iPad Air
- iPad Air 2
- iPad Pro
- iPad mini 2/3/4
(沓澤真二)
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