「上海ディズニーリゾート」リポート 上海で見つけた、ディズニーが「夢はかなう」と言える理由:東京となにが同じで、なにが違う?(2/5 ページ)
東京との違いは? どんなアトラクションがある? 上海ディズニーリゾートをリポートします。
パークの作りはまさに「型破り」
「基本は変わらないながら、最新を取り入れた」――カリブの海賊に見る進化と同じことが、上海ディズニーランドには取り入れられています。
東京ディズニーランドのようなパークを「マジック・キングダム型」と呼びます。簡単にその特徴を表現すると下記のようになります。これらはすべて、創設者であるウォルト・ディズニーのアイデアだとされています。
- 中央にはファンタジーの象徴である大きなお城
- お城を中心として、各テーマランドに向け「ハブ」構造がある
- お城の中心へは「メインストリート」がある
上海ディズニーランドを見てみると、この構造がかなり違うことが分かります。メインストリートと呼ばれるエリアは「ミッキーアベニュー」と呼ばれる、本当に短いもの。東京に比べても長さは半分くらいしかありません。「ハブ」は存在せず、お城へはぐるりと遠回りしないと近づけません。その代わり、大変余裕のある作りになっていることが分かります。パレード開催中も移動ができる動線がしっかり確保されているため、パレード中に身動きが取れないということはありません。
東京ディズニーランドはある意味、ディズニーにおける「完成形」のテーマパークだと考えています。この完成された「型」をいったん再構築し、新たに「型破り」なスタイルを作り出したのがこの上海ディズニーランドです。「マジック・キングダム2.0」のプロトタイプとして、中国に住む多数の来園者にも対応できるような広々とした作りになっているのが大変印象的でした。
まだまだアトラクションの数は少ないです(開園当初24個/東京ディズニーランドは現在44個)。しかし広大な土地がまだ残されています。そのため、アトラクションの数よりも今後の発展で語るべきだと思いました。
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