IHコンロの上に炊飯器を置いていたら溶けてしまった、というツイートが話題です。
「大変なことやらかした 画像で察してくれ………」と話題の画像をTwitterに投稿したのは、んけるぁふ(@FCnH2n)さん。べローンと溶けた底と、生クリーム状に溶けたプラスチック……これらは無残な姿となった“炊飯器だったもの”です。
もちろんわざと炊飯器を加熱したのではなく、普段からIHコンロの上に炊飯器を置いていたことと、誤って炊飯器側のコンロのスイッチを入れてしまったことが原因とのこと。なお、スプラトゥーンに勤(いそ)しんでいた投稿者さんが異変に気付いたのは、加熱から約3分後のことでした。
また炊飯器のプラスチックが溶けたことにより、IHコンロ側にも深刻なダメージが発生。大量のプラスチックがIHコンロにこびりついています。さらに部屋の中には有毒なガスと思われる気体も充満。一時はベランダに避難するなど、まさに地獄絵図のような状態だったようです。
こびりついたプラスチックはその後、金属ベラを使用して完全に除去することができたとのことですが、炊飯器の方は底が抜け落ちた状態のため買い替えが必要となりそうです。
またこのツイートに関連して「私もペットボトルを溶かしたことがある」という人がコメントを寄せるなど、IHコンロが原因の事故は度々発生しているもようです。
大阪・八尾市が公開した資料「IHクッキングヒーターの思わぬ発火事故!」によると、IHコンロの上にグリル鍋を置いた状態で加熱したことを原因とする発火事故が、2014年にも発生しています。グリル鍋の外枠がプラスチック製であったことやIHコンロと直接触れていた部分がゴム製であったことなどが発火の原因とされているとのことで、今回のケースに近い印象を受けます。
火を使わない熱源として知られるIHコンロですが、「トッププレート上に鍋以外のものを置かないでください」という注意事項があまり認知されていないという背景から、こうした事故が発生しているものと思われます。
国民生活センター・商品テスト部も「IHクッキングヒーターの安全性」というページで「取扱説明書通りに適切な使い方をすれば問題はないと思われますが、事故事例にも見られるように取扱説明書を守らない使い方では、今回のテスト結果のように危険な面もある」と見解を示しています。
こうした事故を防ぐためにも、「調理時以外は絶対にIHコンロの上にはものを置かない」習慣をつけることが必要です。
(Kikka)
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