炎天下で行列、売り切れ続出……宮崎県の食フェスに批判殺到 実行委が謝罪
炎天下に長蛇の列ができ、料理は売り切れ続出。無事入場できても、数品しか食べられなかったとの報告も。
7月17日に宮崎県宮崎市で、屋外イベント「食フェスふるまい!宮崎」が催され、多くの人が訪れました。しかし、炎天下で行列に並ぶこととなった来場者が熱中症になったり、十分な量の食事がふるまわれなかっりといった報告があり、批判の声が多く上がりました。イベントの公式Facebookに批判が殺到したことを受けて、18日に実行委員会が謝罪文を公開。「イベント運営の数々の不手際でお客様にご迷惑をおかけしてしまった」ことを詫びています。
イベントの内容は、大人4500円(前売り3500円)の入場料で、100種類以上の九州名物を、食べ放題で楽しめるというもの。ヒーローショーや、芸能人ゲストによるライブも用意と、魅力的なふれこみでした。ではなぜ、今回のような問題が起きてしまったのでしょう。
イベントで発生した諸問題は、公式Facebookのレビューページに寄せられた批判によって浮き彫りにされています。まず、開催前の6月22日時点で、料理の供給量や炎天下の場合の対応を心配する問い合わせが投稿されていました。これに対し、運営側はテント席を約1000席用意し、料理の食数も計算のうえ用意すると態勢を説明していましたが、実際はすべて対応し切れていなかったようです。
そしてイベント当日は、地元紙によると約1万人が来場。会場のキャパシティを大きく超える数字だったようです。入場口には長蛇の列ができ、来場者は炎天下で1時間ほど待たされることに。同イベントは飲食物持ち込み禁止ゆえ、飲み物を用意した人は少なく、行列待ちの間に熱中症にかかる人が続出したという報告が上がっています。飲み水の十分な提供や、救急車を待機させておくなどの対策もなかったそうです。
無事入場できても、各店舗でまた大行列が。料理や飲み物は開始後3時間程度で売り切れが続出し、食べ放題のイベントにもかかわらず、満足に食事ができない事態になってしまいます。ほかにも、舞台イベントにドクターストップがかかったり、お年寄りや幼児への配慮もなかったりとさまざまな問題が発生。「地獄絵図」「二度と来ない」「お金返して」など、辛らつなレビュー投稿が集まっています。
実行委員会は寄せられた意見に対し謝罪したうえで、ネット上の誇張と事実とで、情報の錯綜があるとコメント。明確な根拠のもとに算出した資料を近日公表するとし、それまではSNSの運用を停止すると発表しています。
(沓澤真二)
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