物議かもした「金魚の放流」、7月30日は実施へ 批判を踏まえ新たに対策も
生態系の破壊や動物虐待の声があがっていた、渓流に金魚を放って捕まえるイベント。7月30日は予定通り開催すると、大阪府泉佐野市が発表した。
大阪府泉佐野市は7月29日、「金魚を放流するのは虐待ではないか」など批判が寄せられていた「金魚の放流」イベントについて、予定通り30日に開催することを発表した。下流に網を設けて金魚の流出を防止するなど、意見を踏まえた対策も新たに実施する。
「金魚の放流」は、30〜40年前から毎年「犬鳴山納涼カーニバル」の行事として催してきたイベント。犬鳴山の渓流の一定エリアに大量の金魚を放ち、参加者は捕まえて持ち帰ることができる。
2016年度は7月16日と30日に実施する予定だったが、15日からネットや電話、メールで泉佐野市に対し、生態系の破壊や動物愛護の観点から問題があると批判や疑問の声が続出した。市はこれを受け、16日は金魚を放流するのではなく参加者への配布に切り替え、30日の開催は検討中だった(関連記事)。
市は各方面から多くの意見をもらったとし、情報収集や協会内部で協議した結果、30日は金魚を放流すると発表。当日は網を設置するほか、会場に金魚の育て方を載せたチラシを用意するという。
「イベントの名称は金魚の放流ですが、単に金魚を放流しているわけではなく、親子連れのお客様を主な対象として、川で金魚すくいを楽しんでいただくイベント」と市はあらためて趣旨を説明。例年放流した金魚はほとんど参加者がすくって持ち帰っており、生態系の異変などの報告も受けたことはなく、「持ち帰られた金魚は、各家庭において大切に育てられているものと認識しております」と見解を示した。
(黒木貴啓)
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