北海道・小樽市の「おたる水族館」で行われた「ペンギンショー」で、ペンギンがいうことを聞かないばかりか、カラスにエサをかっさらわれるという珍事が起こり、Twitterなどで「グダグダすぎる」と話題になっています。
話題となっているのは、ういろう(@1u2i_)さんが「水族館のペンギンショーがひどい」とツイートした動画。7月17日の投稿からじわじわと注目を集め、3万3000件以上のリツイートがされています。
ペンギンショーといえば、飼育員さんの号令に合わせてペンギンたちがプールに飛び込んだり、ちょっとした芸を披露して「うわ〜かわいいな」「すごいな〜」となるはず。しかし、「おたる水族館」のフンボルトペンギン達は違います。
序盤から飼育員さんのいうことを全く聞きません。ペンギンのやる気スイッチを押そうと、エサで釣ってみたりする飼育員さんですが、そうこうしている間になぜか海鳥が襲来。直後にカラスも襲来。なんだこのフリーダムな絵面は!
なんとかやる気のあるペンギンを探す飼育員さんですが、その後ろでは飛び込み台に置かれたバケツの中から先ほどのカラスがエサの魚をかっさらって空の彼方へ。ペンギンショー、でしたよね……?
あまりにも関心を示さないペンギンたち。ここで飼育員さんは1羽のペンギンを抱きかかえて飛び込み台へと連れて行きます。
ペンギンに飛び込むよう促す飼育員さんですが、ペンギンは貰ったエサをくわえては吐き出すことを繰り返した末、飛び込むことを諦めて階段を下りていきました。投稿者のういろうさんによると、このグダグダな進行は大うけで、やる気のないペンギンと飼育員さんの掛け合いは終始大爆笑だったそう。
「おたる水族館」はこのペンギンショーについて「動物がトレーナーの指示通り行動することだけがショーではありません。」と公式サイト上で説明。
「彼らは自由です。ショーの時間でもほとんどが自分の好きなことをしています。食欲はありますがやる気はありません。指示に従うことはめったにありませんので、ときどき種目をこなすと、われわれトレーナーも驚がくします」と、水族館らしからぬコメントでペンギンへの愛情を見せています。
近年、シャチなどの海獣ショーについて虐待ではないかとの声が上がるなど、動物に関してのショーの見方が変わってきています。そんななか、ありのままのペンギンたちの姿を見てほしいという「おたる水族館」の考え方、素敵です! 夏休みに観に行ってみたいなぁ。
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フンボルトペンギンでは世界初、ペンギン類では世界で2例目とのこと。