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デンマークのコペンハーゲン大学が、ニシオンデンザメの年齢に関する調査結果を公式サイトと科学誌「Science」に発表。最高齢の個体は392歳、少なく見積もっても272歳と測定され、世界最長寿の脊椎動物であることが判明した。
ニシオンデンザメは北大西洋全域にせい息する世界最大級の魚で、大きいものでは約5メートルにも及ぶ。それでいて全長が年間に1センチ程度しか伸びない成長の遅さから、長寿であることが推測されていた。
研究チームは、クジラの年齢の測定に用いられる放射性炭素年代測定法を、ニシオンデンザメの眼球の水晶体に使用。体長が81〜502センチの、28尾のメスを対象に調査した結果、性的に成熟するまでに約150年かかることが判明した。また、最も大きいサンプルの年齢範囲は392(±120)歳と推定されている。
392年前というと、日本では徳川家光が江戸幕府第3代将軍を務め、欧米では北アメリカ大陸への入植が始まったころ。長年北大西洋の頂点捕食者としての役割を果たしてきたニシオンデンザメだが、その生態系における意義は知られておらず、人間により意図せず漁獲されることもあるという。コペンハーゲン大学は研究が種の保護に役立つことを祈念している。
(沓澤真二)
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