8月27日から「Web本店」での中古品買い取り・販売停止を発表したピーシーデポコーポレーション(関連記事)にネット上で「古物商許可を取得していないのでは」との疑惑が持ち上がっています。
今回ネットを騒がせたのはピーシーデポコーポレーションが運営する「Web本店」に掲示されていた古物商許可が有効なのかどうか、という問題です。対面式ではないWeb上での古物売買に関しては、所轄公安委員会へWebページのURLを届けることが古物営業法で定められていますが、ピーシーデポコーポレーションの場合、サイト側には古物商許可番号が掲載されているものの、公安委員会のWebページにはこれが掲載されておらず、「本当に古物商許可を取得しているのか」「この番号は本物なのか」などの疑惑が指摘されていました。
ピーシーデポコーポレーションはこの疑惑から間もなく、「変更届け出に疎漏があったため」と「Web本店」での中古品買い取り・販売停止を発表していました(関連記事)。
ねとらぼ編集部が広報担当に問い合わせたところ、まず、話題になっている古物商許可番号については、ピーシーデポコーポレーションが取得したもので間違いないとのこと。ではなぜそれが公安側のサイトに掲載されていなかったのでしょうか。広報担当によると、「所轄公安委員会へWebページのアドレスを申請する必要であることは把握していたものの、(Web上でも古物売買を行うための)変更届に不備があった」といい、それが原因で掲載されていない状態になっていたとのこと。この問題については既に変更届けが提出されていて、所轄の警察署に受理されています。
また、ネット上ではちょうど同時期に、「Web本店」だけでなく、一部店舗でも中古品の販売・買い取りを中止していたとの情報がありました。これについては事実と認めつつも、「今回の(Web本店の)届け出漏れとは全く関連しません」と明かしました。
店舗側での中古品の販売・買い取りの業務中止については、店舗の中古在庫を一部倉庫に集約し、アップグレード処理をしようとしたところ数点の商品にトラブルを確認。その後他の中古在庫に問題がないか1日程度、店頭販売を止めて再点検を行いましたが、結果的に全中古商品に問題が無いことが確認されたため販売・買い取りを再開させたとのこと。
「Web本店」については、既に変更届が所轄の警察署に受理されているため9月1日より中古品買い取り・販売の取り扱いを再開するとし、今後は、「再発防止に万全を尽くしてまいります」と謝罪しています。
各公安委員会のWebページにピーシーデポコーポレーションのURLが公表されるまでには、2カ月から3カ月程度の期間を要する見通しです。
(Kikka)
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