洗車術に関する専門資格「洗車ソムリエ」検定試験が9月中旬より受付を開始します。一般的な洗車法と洗車ソムリエが推奨する洗車法では何が違うのか、日本洗車ソムリエ協会にお話を伺いました。
「これまで日本では洗車に関する統一規定などが存在しなかったため、担当者によって仕上がりにムラがあったり、きれいに仕上がっていないという声は少なくありませんでした」と語るのは協会の理事長、尾島康弘さん。
「どんなに良い洗剤やワックスなどを使っても、正しい手順や用法を知らなければ汚れを落とすことはできない」と言い、誰にでもできる「洗車」だからこそ、もう一歩先の満足と安心を感じて欲しいと「日本洗車ソムリエ協会」を立ち上げました。
例えば「日差しが強い日」に洗車をすると車に残った水滴が太陽の強い日差しを受けることにより、レンズ効果を発揮するため、ボディーを痛めてしまう場合があるのだそうですが、一般的にはこうした知識があまり知られていません。
このように誤った洗車法や目に見えない汚れが車にとって重大な欠陥を生じさせる原因となる場合もあり、車の構造や汚れの特性をしっかりと把握した技能者=「洗車ソムリエ」による洗車は「ただ車の汚れを落とすだけのものではない」と尾島理事長は言います。
また「洗車ソムリエ」検定試験では洗車に関する知識や技能を習得するだけでなく、大気汚染などの環境問題から「シックカー症候群」など車内環境から発生し得る人体への影響についても専門的に学べるとのこと。
肝心の洗車については特殊加工が施された「協会認定国産枡田製ムートンモップ」を使用することにより、車のボディーを柔らく洗い上げるワンウェイ洗車法を採用。実際にぬれたムートンモップを触らせてもらうと、しっとりとした毛が絡みつくような手触りでした。洗車後はリンスなどで手入れした後ブラッシングするなど手間がかかるものの、汚れをしっかりとからめとって洗い流すことができるのだそうです。
尾島理事長は今後「洗車ソムリエ」資格について、国内だけでなくヨーロッパを始めアメリカ、アジアなど世界視野で展開していく予定で、「洗車に関する世界大会も開催したい」と意気込みをみせました。
「洗車ソムリエ」検定試験の第1回募集は9月中旬を予定。洗車業を専門に行う人向けの「プロライセンス」と一般の人向けの「一般ライセンス」などの等級が用意されています。詳しくは「日本洗車ソムリエ協会」の公式サイトをご確認ください。
(Kikka)
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