人気スマホゲーム「Pokemon GO(ポケモンGO)」のレアポケモン「ミニリュウ」「ハクリュー」が高頻度で出現するといわれる上野恩賜公園内・不忍池(しのばずのいけ)。これまでにも度々モラルに訴えかける掲示が行われてきましたが、ついに「当境内地(弁天堂)に於ける遊戯はやむを得ず全面禁止となりました」という掲示が貼り出されてしまいました。
蓮の花などで有名な不忍池ですが、8月上旬ごろから「レアポケモンが出る」という情報が拡散。一部では「ミニリュウの巣」とも呼ばれるようになりました。
昼夜を問わず数多くのポケモントレーナーが殺到したことにより参拝道路上での遊戯や慰霊碑や堂内周辺での座り込み、飲酒、喫煙などの問題が発生し、そのたびに注意や呼びかけを行ってきたといいます。弁天堂の関係者に、全面禁止となるまでのお話を伺いました。
「モラルを持ってプレイしてほしい」とトレーナーに呼びかけてきたという弁天堂。当初は全面禁止を考えていませんでした。しかし、トレーナーたちはゲームに熱中するあまり、不敬行為に気付いていないどころか、注意を聞き入れないという状況が続きました。
その後も「場所をわきまえてプレイしてほしい」と、警備員の配置や拡声器による注意・呼びかけも続けてきましたが、あまりのトレーナーの数の多さに効果は薄く、参拝者からの苦情も相次いだため、9月18日から弁天堂とその周辺の「遊戯全面禁止」を決断したとのこと(なお、弁天堂とその周辺から外れる箇所での禁止はされていません)。
一番の問題は老若男女を問わずトレーナーたちが「注意を聞き入れないこと」だったと言い、今回の決断はやむを得ないことだったそうです。またゲームの開発元であるNiantic社にも「ポケモンの発生を禁止する要請」を行っているとのことですが、現在までに解消はされていないとのこと。
不忍池「遊戯全面禁止」までの流れ
以前にも取り上げた「鶴舞公園(つるまこうえん)」(名古屋市)の騒音・ゴミ問題(関連記事)など「ポケモンGO」に関するトラブルは度々発生しています。モラルと節度を持って楽しくプレイ出来るよう心がけましょう。
(Kikka)
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