【閲覧注意】出発点は“グロ弁” リアルな「ホラー菓子」をつくる「中西怪奇菓子工房。」に秘密を聞いた(2/2 ページ)
「脳みそレアチーズケーキ」や「目玉ゼリー」……ホラーなお菓子で話題の「中西怪奇菓子工房。」
じわじわ増えるキャラクター
中西怪奇菓子工房。にはいくつものキャラクターがいる。指が大好きで、見たらすぐにもぎ取ってしまう「もぎ取るくん」は人気のキャラクター。サイコなキャラクター設定ながらかわいらしい表情で、さまざまなポーズを楽しめるのも魅力だ。
ナカニシさんが友人から「なにかを抱きしめているかわいいキャラクターを作ってみたら?」というアドバイスを受け、はじめに誕生したのが両腕で指を抱きしめる「もぎ取るくん。現在は「弟」という設定で、本名は「茂木徹」。この名前は近所の飲み屋さんのマスターや、店にいたお客さんに考えてもらったそうだ。今は茂木徹の兄も誕生し(名前はまだ決まっていないらしい)、「もぎ取るブラザーズ」としてポストカードになるなど2人で活動している。
「もぎ取るくん」シリーズで一番小さい「もぎちゃん」は、あるお父さんのリクエストで誕生した。お子さんの誕生日のケーキに「もぎ取るくん」2人と、小さいもぎ取るくんの1人、計3人を差してほしいとのリクエストを受けたのが誕生のきっかけ。そのお客さんのために作った小さな「もぎ取るくん」のキャラクターが好評で、許可を得て「もぎちゃん」として商品化することにした。
「もぎ取るくんたちはすべて、周りの人々のアイデアで生まれてきているんです」(ナカニシさん)
最終的にはキャラクターを増やし、「もぎ取る村」をつくりたいとのこと。
これからも「ホラー菓子」
誕生1周年の2014年にねとらぼでも取り上げた「中西怪奇菓子工房。」(関連記事)。当時はさまざまなサイトに取り上げられ、大きな反響があったという。今は落ち着いたが、お客さんが増えて予約が半年待ちになったことや、「いつでもいいから」といってくださるお客さんもいたとのこと。
注文が多いのはハロウィーンやクリスマス、入学式や卒業式、バレンタインなどの時期で、誕生日や結婚式の二次会に注文するお客さんもいるそうだ。
お客さんは若い女性や、小学生から高校生くらいまでの子どもがいるお母さんなど女性中心。男性は好き嫌いがはっきり分かれるという。しかし、毎年「旦那へ」と誕生日にケーキを注文する女性もいる。ちなみにハロウィーンなどのイベントがある忙しい時期は梱包を手伝ってもらうこともあるが、基本的に製作はナカニシさんひとりが担っている。
今年(2016年)の10月31日で3周年となる「中西怪奇菓子工房。」。「自分の周りの大切な人に楽しんでもらうために作り始めたホラー菓子でしたが、今ではたくさんの人が私のお菓子でご家族やお友達を楽しませてくれている。そんな楽しい連鎖がとてもうれしいんです」と答えるナカニシさんだった。
オンライン販売中心の「中西怪奇菓子工房。」だが、2016年10月1日〜10月31日限定で店頭販売も行う。場所は大阪本町にあるカフェ&レストランDECO(大阪市西区阿波座1-5-12 ACDC;02 1F)。目玉チョコレート、指クッキー、もぎ取るくんクッキー、Tシャツなどを販売する予定。
(谷町邦子)
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