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家庭用マッチの国内最大手が撤退 「桃」「燕」「象」などの商標を譲渡

事業の縮小により現在は淡路工場での製造を残すのみとなっていました。

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 兼松日産農林は9月27日、マッチ製造販売事業から2017年3月31日をもって撤退することを発表しました。同社は家庭用マッチの国内最大手で「桃」「燕」「象」などの商標付きマッチを販売。これらは日東社に譲渡され継続して販売されます。



 1939年に大同燐寸を吸収合併し始まったマッチの製造販売。その後、国内十数カ所の工場を運営していましたが、使い捨てライターや自動点火コンロの登場により事業は縮小。お彼岸や防災非常用などの一部需要はありながらも、現在は淡路工場(兵庫県淡路市)での製造を残すのみとなっていました。

 兼松日産農林は、工場の自動マッチ製造機の老朽化、故障の頻発などから将来的に安定した供給が困難と判断。同社はマッチ事業撤退以降も、マッチ事業の販売ルートを利用したラップ等の日用雑貨の販売は継続するとしています。



(宮原れい)

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