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米Googleが現地時間9月27日、ディープラーニングを用いた新たな翻訳システム「Google Neural Machine Translation(GNMT)」の開発を発表した。今後のGoogle翻訳における、より精度の高い翻訳が期待される。
原文全体を読み込み、1つのユニットとして翻訳し出力する仕組み。既存のフレーズベースの機械翻訳技術(PBMT)と比較して、翻訳エラーが55〜85%減少したという。GMNT・PBMT・人間の翻訳の比較でも、一部の言語でGNMTは人間に迫る成果を示している。
Google翻訳の中国語の英訳に導入済み。数カ月かけて他の言語にも拡大するという。Googleは「まだ人間ではありえないミスもあり、多くの改善が必要」としつつも、GNMTを「大きなマイルストーンである」と述べている。
(沓澤真二)
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