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岐阜県関市が全国初の試みとしてふるさと納税の返礼品に、関の刀匠らが作る刃渡り72センチ前後の日本刀を用意。寄付額500万円と300万円で各5振り限定だったが、受付開始となった3日のうちに全ての枠が埋まるほどの人気となった。
関市は「関の孫六」などで知られる鎌倉時代から続く刃物の産地。今回返礼品となった日本刀は、関鍛冶の技術を脈々と受け継ぐ刀匠たちが1年をかけて鍛え上げるというもの。300万円の日本刀は新作名刀展で受賞する新進気鋭の若手刀匠が作成し、500万円の日本刀は関市の重要無形文化財保持者に認定されている関伝日本刀鍛錬技術保存会刀匠会会長・尾川光敏氏を中心とした刀傑5人が作成する。
4月に関市は寄付額100万円の返礼品に御守り刀を加え人気となったことを受け、日本刀を返礼品に加えることを決めた。申し込みから納品まで1年以上を要し、製作の段階で刀匠との面談を必須条件としている。面談は好みの刃文や銘文の打ち合わせを兼ねている。日本刀を所有するために必要な県の教育委員会が発行する登録証をつけて贈られる。
人気の理由について関市の市民協働課の担当者は、普段日本刀を購入したくてもどう入手していいか分からない人が多いからではないかと推測。また日本刀としては金額が安いのではないかとも。既に受け付けは終了しているが、申し込み者がなんらかの理由で辞退する場合もあるという。その時はネットなどで特別告知しないが、受け付けを再開することもあるので市民協働課(0575・23・6831)へ問い合わせてほしいとのこと。
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