「当たり付き自販機で絶対当たる方法」がTwitterで話題に → 飲料メーカー「攻略法はないです」ガセの可能性濃厚か
過去には時刻シンクロ法やデバッグ法などの攻略法がささやかれたこともあります。
ジュースを買うとルーレットが始まり、数字がそろえばもう1本当たるというタイプの自動販売機について「特定の操作をすれば絶対に当たる」とするツイートが爆発的に拡散し、19万5000件もの“いいね”を獲得しています。
「当たり付き自販機で絶対当たる方法見つけた」というコメントとともに投稿された動画では、以下のような手順が紹介されています。
- (1)現金を自動販売機に入れる。
- (2)返却レバーを回していったん返金。
- (3)現金を入れていない状態で欲しい商品のボタンを3回押下。
- (4)現金を入れて、欲しい商品のボタンを押し商品を購入。
- (5)数字がそろって大当たり。
この方法を使い、動画内で数字をそろえることに成功した投稿者は「絶対当たるんですよ、やってみてください」と視聴者に呼びかけていました。
しかし、投稿直後から「当たりませんでした」「当たんねーぞ」などのリプライが続出。検証動画を撮影する人も多く、そのほとんどで失敗が確認できるほか、現象については「この自動販売機だけが特殊なのではないか」との指摘も寄せられています。
当たり付き自動販売機に攻略法は存在するのか
そもそも当たり付き自動販売機に攻略法は存在するのでしょうか。
今回の動画の自動販売機設置元ではありませんが、大手飲料メーカー・ダイドードリンコ広報・IR部は「弊社の製品では同様の手順を踏んでいただいても必ず当たるということはありません」と当たり付き自動販売機の攻略法を否定。しかしダイドードリンコ以外の自動販売機の設定については分かりかねるとのことで、自動販売機に関連する複数の団体にも取材を行いましたが、同様に個別の案件については回答が難しいとのことでした。
では今回の動画で展開されている攻略法に関してはどのような可能性が考えられるのか、考察してみたいと思います。
もし先に指摘されている通り、この自動販売機だけに特殊な設定が適用されているとすればどうでしょうか。何らかの理由から100%もしくはそれに近い確率で当選率が設定されていた場合、さも攻略法があるかのような手法で撮影をすれば「なんちゃって攻略法動画」を作り上げることは可能です。
また当たり付き自動販売機は景品表示法にのっとって設定されていますが、100%当選するように設定しようと思えば可能なのだそうです。しかしこのような設定を行い、景品表示法違反となれば刑事責任を問われる可能性もあるため、そうした設定は当然のこととして一般的には行われていません。
過去に当たり付き自動販売機攻略法が話題になったことも
過去には特定の時間に商品を購入することで、当たりを誘発するという通称・シンクロ法や、特定の操作を行うことによって自動販売機自体に当たりの設定を表示させるという通称・デバッグ法など、いわゆる当たり付き自動販売機の攻略法が出回ったことがあります。
シンクロ法に関してはデマであるとされていますが、デバッグ法に関しては「自動販売機の当たりシステムを組んだことがある」と称する人物がネットで公開し、実際に使えると話題になりました。こちらの方法については既に対策が施されたといわれています。
このような経緯から、今回の動画投稿者が実践している攻略法を完全に否定することはできませんが、やはり多数のTwitterユーザーが指摘している通り「絶対に当たる」とするふれこみは、デマである可能性が非常に高いと考えられます。
(Kikka)
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やっぱりダメだったよ。