LINEは、運営するキュレーションプラットフォーム「NAVERまとめ」で“権利侵害が行われている”などさまざまな問題が報じられたことに関連し、「『NAVERまとめ』に関する昨今の報道を受けての当社見解について」と題する発表を行いました。
キュレーションプラットフォームを巡っては、「掲載している情報の信ぴょう性が担保できていない」「他サイトからの文言が流用されている」などの指摘が相次ぎ、DeNA運営の「WELQ」が炎上。その後、DeNA運営の他のキュレーションプラットフォームでも同様の指摘を受け全10媒体が非公開となった他(関連記事)、他社運営のキュレーションプラットフォームでも記事の精査・非公開が続いており、NAVERまとめにも権利侵害などを根拠とした批判が寄せられていました(関連記事)。
LINEの見解によると、「NAVERまとめ」はユーザー参加による多様性を最も重要な価値観とし、さまざまな視点から情報が広がっていくことを目指していると説明。そのため、LINE側からまとめ作成者へ記事の構成・内容について作り方や正解例を示したことはないとしています。また法令違反・権利侵害・虚偽の流布などに関する禁止事項を設け、法令・ガイドラインに沿って365日体制で全件監視を実施しているそうです。
まとめで権利侵害が行われることへの対策として「みなし非表示対応」の導入も発表。権利者から著作権侵害の申告を受けた時点で侵害の可能性があると見なして先に非表示処理を行い、その後まとめ作成者に正当性の有無を照明してもらい、正当である場合のみ表示を再開するとしています。
また、「NAVERまとめを批判する内容をまとめたらnoindex処理(検索の対象外とする処理)された」とする批判についても「形式上の品質が不十分なものや一部で発生しているスパムなどの対策として行われたもの」と説明しています。
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