「火傷状態のときに毎ターン終了時に受けるダメージは最大HPの○である」――ある高校の数学教師が作成した「ポケモン好きの生徒のための数学テスト」がTwitterで話題になっています。内容がガチ過ぎる……!
テストは本物の試験とは別に、ポケモン好きの生徒用にネタ半分で配布されたもの。用紙には「2学期幻の期末考査(ポケットモンスターサン・ムーン発売記念)」と書かれています。問題は、「特性“おやこあい”の2回目の攻撃は威力が○になる」などポケモンの基礎知識がないと解けないものから、次のように途中式が必須なものも。
性格が“ひかえめ”であるサトシゲッコウガをポケモンセンター配達員から受け取りたい。受け取る直前にレポートを書き、“ひかえめ”を受け取るまでリセットを繰り返す。次の問いに答えよ。ただし、関数電卓を使用してもよい。性格は25通り存在する。
(1)25回目までに受け取れる確率は何%か。小数第2位を四捨五入し、小数第1位で答えよ。
(2)1回目の作業でかかる時間は40秒であるとする。この作業を繰り返すとき、1時間以内に“ひかえめ”が出る確率は何%か。小数第2位を四捨五入し、小数第1位で答えよ。
H、A、B、C、D、SをそれぞれHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さの個体値が31であることを表すものとする。
オス:HAB(あかいいと)
メス:HBCDS(かわらずのいし)
の親から卵を作るとき、次の問いに答えよ。ただし、関数電卓を使用してもよい。
(1)産まれてくるポケモンにHABDSが遺伝する確率は何%か。答えは小数第2位を四捨五入し、小数第1位で答えよ。
……
別の問題でも“個体値”や“努力値”といったポケモン用語が自然な流れで登場していることから、出題者のガチ具合が伺える仕様にもなっています。
このポケモン数学テストを投稿した生徒のだいき(@daiki110716)さんによると、テストは先生が授業中に「ポケモン好きなやつはいるか?」と質問し、手を挙げた生徒に「じゃあこれ特別課題な(笑)」と渡していたとのこと。その後は希望者にも配っていたのでだいきさんももらいに行ったと言います。
もちろん成績等には影響ありませんが、先生いわく「数学はこういう風にゲームにも活用されてるんだよ」。数学知識の応用をポケモンをテーマにして見せることで関心を高めたかったのかもしれません。
ちなみに先生はかなりのポケモン好きのようで、以前に授業でもxyz軸の説明を「ゼルネアス(x軸)」「イベルタル(y軸)」「ジガルデ(z軸)」と“伝説のポケモン”の名前に例えて話す場面もあったそう。そのため修学旅行の際には「移動中に(ポケモンの)厳選にひた走っていた」といううわさも校内に流れるほど。ガチ勢なのは間違いなさそう……?
Twitterではテストの内容に「何だこの考査」「むっず」「ガチのやつw」と戸惑う声と同時に、「頑張って解きたくなる」「こんな問題嬉しすぎる」とテンションが上がるという声も。「ネタに走ってはいるが、問題はちゃんとしたものなんだよな」「良問揃いで非常に良い」と感心する意見や、実際に問題を解いて楽しむポケモンガチ勢らしき人も現れていました。
ちなみに、ポケモン数学テストの解答はこちら
画像提供:@daiki110716さん
(宮原れい)
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