スパイサー報道官「トランプ大統領就任式は過去最大の聴衆」 → 「見え見えのウソ」と批判の声 → なぜかTwitter大喜利に発展
政治批判とは無関係な、トランプ大統領の雑コラを作る人まで登場。
1月20日(現地時間)に開催されたトランプ大統領の就任式。その演説を聞く聴衆がかなり少なかったと各社が報道しているなか、ショーン・スパイサー報道官は「過去最高の人数」と正反対の発言でマスコミを批判しました。
この一件を受け、Twitter上では明らかなウソを投稿するハッシュタグ「#SpicerFacts」にツイートが集まっています。雑コラを制作したり、ネタツイートをしたりする人が現れ、大喜利のような状態に発展しているもよう。
米国では新たな大統領の就任式が行われる際、その演説を聞くために多くの人たちが連邦議会議事堂前の広場に集まります。マスコミ各社は撮影された写真や動画、鉄道の利用状況などを根拠に、聴衆がかなり少なかったとトランプ政権の不人気ぶりを報道。ニューヨークタイムスは、オバマ氏の就任式(約46万人とされる)の3分の1程度と推定しています。
これに対し、マスコミへの強硬姿勢で知られるトランプ大統領は「100万、150万人はいた」と否定。さらにスパイサー報道官も「過去最大規模の聴衆」とコメントしました。「#SpicerFacts」はこの一連の経緯から生まれたハッシュタグで、両者の発言を"見え見えの嘘"と批判する内容。映画「ハリーポッター」シリーズに登場する「姿が見えなくなる服を、聴衆が着ていたのだ」と皮肉ったり、「トランプ大統領の就任演説を撮影した画像」として映画「スター・ウォーズ」のワンシーンを投稿したりと、ユーモアたっぷりに政治批判するツイートが現れています。
また、「これは子犬です」とコメントされた子猫の画像、トランプ大統領がヒップホップグループの一員になった雑コラなどを使った、もはや政治批判とはまったく関係がないネタツイートも登場。「SpicerFacts(スパイサー報道官の真実)=見え見えの嘘」という意味が定着しはじめていることが伺えます。
トランプ氏は大統領選に登場以来、アニメ「ザ・シンプソンズ」で出馬が予言されていたと噂になったり(関連記事)、同大統領の誕生が決定した後、オノ・ヨーコさんが「ああぁ〜〜ああああぁあああ〜〜〜」と叫ぶだけの音声を公開したり(関連記事)とたびたびに話題に。疑惑を呼んでいる就任演説はさておいて、大統領になった現在もネット上での注目度は健在のようです。
(マッハ・キショ松)
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