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メス猫のデュエル 二次元キャラとの恋を夢見る女子たちの遊戯「あとべさまゲーム」がなるほど無限じゃねーの

公式およびキャラクターへの敬意と友人への配慮を忘れないのがポイントだよ!

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 リアルライフの恋バナに花を咲かせる女子たちに紛れ、笑顔であいづちを打ちつつ、私たちは生きています。そう、実は「そんな話より二次元キャラとの恋愛を妄想するほうが何万倍も面白いのになぁー」などと考えてしまうイケナイ我らです。

 そんな女子たちに、かなり汎用性の高い、しかしちょっぴり高度な遊戯「あとべさまゲーム」をご紹介。古くから密やかに行われてきた遊戯ではあるけれど、遊び方について分かりやすく解説した、とあるツイートのおかげでまた流行の兆しがみえてきました。

 「あとべさまゲーム」の“あとべさま”とは、「テニスの王子様」に登場するキャラクターであらせられる跡部景吾様です。基本的に「様」づけがポイントなので、ここはよくテストに出ます。

 遊び方ですが、まず他愛もないオタク女子仲間同士の楽しい会話からスタート。内容の薄さと語彙力のなさをぶつけあったところで、第一発言者は「〜〜といえばさ、この前“景吾”がね」と切り出し、あろうことか跡部様との親密さをにおわす発言を突然はさみこみます。そう、あなたは今中学生で跡部様の幼馴染。そして学園では交際を隠しているけれど、なんと恋人関係にあるという設定なのです。跡部様の彼女になりきりましょう。デュエルスタンバイ。


画像 いらすとやさんの破壊力に負けないで。ダメウーマン(夢女子)! ルールを頭にたたき込むの!

 すると周りの女子たちは、それを受けて1秒以内(なかなか厳しい)にすかさず反応。「は? 跡部“様”でしょ?」「慣れ慣れしくない? ……あんたまさか」。暗黙のルールを破った発言者に向けて、このような定型文で応戦です。

 そして、第一発言者は重い口を開き、「あ〜(苦笑)、さすがにもう隠しきれない、かあ。……うん、そうだよ。私、景吾と付き合ってる」。で、でたー。秘密の交際暴露。開戦のゴングが鳴り響く。

 ここからはお好みで「跡部様があんたみたいな庶民を相手にするわけないでしょ?」「明日から氷帝(学校名)で生きていけると思うなよ!?」とメス猫(跡部様ファンはこう呼ばれます)同士の醜い争いを演じてお楽しみください。

 付き合ってる設定の第一発言者は(こわい……っ、でも、もう隠さない。相応しいオンナになってみせる!)といったモノローグを口に出してみるとより臨場感が出て、盛り上がること間違いなし。いわゆる「夢小説(特定の登場キャラ名を読者が設定して読める小説)」をテーブルトークRPGにしたようなものだと説明すれば分かりやすいでしょうか。


画像 さらに詳しいルール。奥深い世界やでぇ

 しかしながらメス猫ファイトをどうしても避けたいの! という優しい迷える穏健派子羊のあなたは「あっ、敬語が苦手でね!?」のような苦しい言い訳をすることでスタート前の楽しい状況を復活させることも可能ですのでご安心ください。

 また、「ほら、あの、樺地くんのほうがさ(以下略)」「そうそう、忍足くんが(以下略)」など、ほかの男子キャラを話題にあげることによって、男同士の友情に焦点を当てたゲームとして別の楽しみ方もできるもよう。無限かよ……!

 しかしながら、この高度な遊戯をするためには「公式およびキャラクターへの敬意と友人への配慮を忘れないこと」が肝心。本当に友人関係が壊れてしまったら「あとべさま」に対する不敬罪です。逆にその心構えさえ守れば誰でも手軽に楽しめるのが魅力ですね。

 なるほど、「あとべさま」を他作品のキャラクターに置き換えても楽しめそうだし、これはかなり汎用性がありそう。ただし、体験者いわく、リアルガチの険悪ムードになってしまう危険性を回避するためにも「本当の推しキャラ」ではなく、あらかじめ付き合う相手を「推しとは別格の信仰対象という扱い」のキャラクターに設定するのがオススメなのだとか。たいていどの作品にも「信仰対象」と呼べる存在はいますからね。質問です、この世に魅力的な男性キャラクターは何人いますか!? かならずいる。探すの。

 ここまで読んで「これのどこが面白いんだよ」と思う人には、そう思わせておけば大丈夫! このなんとも言語化しにくい楽しく愉快なニュアンスが分かる人と大いに盛り上がればいいんじゃねーの? って、景吾が言ってた。あッ……(口元を手で押さえる)。

ツイート・画像提供:円(@5kai79)さん

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