肩口からひょっこりと顔をのぞかせるかわいらしい猫ちゃん。あらら、飼い猫なのかしら。実はこの猫、メッセンジャーバッグなんです。造形作家PIGUさんの作品“茶トラ白ネコのメッセンジャーバッグ”が、2月19日に幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル 2017」で注目を集めていました。
背負った時、ちょうど肩にチョコンと添えられた品の良いおてて、ふわふわもふもふな背中、思わず触りたくなる肉球としっぽ。そして見つめていると吸い込まれてしまいそうな凛々しい瞳。なんて理想的な、リアルな猫ちゃんなんだ! 背中にはチャックが隠れていて、ちゃんと中にいろんなものを収納してバッグとして使うことができます。
PIGUさんによると、こちらのメッセンジャーバッグは今まで制作したなかでも一番リアルな出来栄えだったのだとか。販売した数量は1体だけで、価格は7万円。猫のメッセンジャーバッグは人気で、いつもワンフェスで抽選券を10枚用意して当選者1人に販売しているのですが、今回はTwitterなどSNS上の反響もあったため30枚を用意。それでも券はすぐなくなってしまうほどの大人気だったそうです。
ねとらぼ記者もワンフェス取材の際にこちらの茶トラ白猫に会いに行ったのですが、人気で売り切れており写真は撮影できず……。しかしながら以前作ったという白猫のメッセンジャーバッグと、数年前に販売した黒猫のメッセンジャーバッグを持った購入者さんがたまたま会場にきており、そのリアルな姿を写真におさめることができました。
PIGUさんは近所にいる猫をかわいがっていくうちにリアルな猫の人形やバッグの製作欲が湧きあがり製作に至ったのだといいます。今では本物の猫を飼っていますが、先に猫のバッグを生み出してしまったあたりにドールの世界の魅力が見え隠れしているようで興味深いです。
お客さんの中には、猫がかわいくてしょうがないけど猫アレルギーのため飼えないので、リアルな猫の人形やメッセンジャーバッグを喜ぶ人もいるのだとか。救世主ですね。
なお、ワンフェスでは同時に販売した白狐のメッセンジャーバッグ(10万円)、ショルダーバッグ(10万円)、可動ドール(10万円)、いずれも抽選券30枚がすぐはける人気だったとの報告。いずれもリアリティの追求の度合いが桁違い。制作するモチーフに対する愛情あってこそでしょう。猫メッセンジャーバックは持つ人の背中を、肩を、心を温かくしてくれる、幸福に満ちたステキな作品でした。
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