advertisement
茨城県の地方紙「常陽新聞」が3月31日づけで本誌・電子版共に休刊となることが分かりました。
常陽新聞は1948年に「豆日刊土浦」として創刊。1953年には「常陽新聞」に名称を変え、50年以上にわたり県南部での支持を得ていました。しかし広告収入の低迷などにより2013年に廃刊。翌2014年にユナイテッドベンチャーズを経営していた楜澤悟さんが「常陽新聞」の題号を買い取り、新たな体制で創刊しました。新創刊後も県南地域に密着したニュースを発信していましたが、わずか3年余りでの休刊となりました。
休刊に伴い常陽新聞は、「購読者の皆様をはじめ、地元スポンサー及び関係先の皆様にはこれまでのご愛顧に感謝致しますとともに、道半ばにして休刊となることに深くお詫びを申し上げます」とコメント。地域密着の編集方針に評価の声もあったとしつつも、購読者数の伸び悩みが主因となり、月間数百万円の営業損失を計上していました。
現在の従業員18人は全員が退職予定。今後、会社自体は存続させて、第三者への営業譲渡等により事業の全部、もしくは一部継続の可能性について模索していく予定です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 震災後、アクセス数は2倍に。変わらぬ日常を伝え続ける、大分合同新聞の「ミニ事件簿」が読まれる理由
大分合同新聞と言えば、ネット上では、身の回りの小さな事件ばかりを扱う「ミニ事件簿」コーナーで有名だ。なぜ「ミニ事件簿」は人々に読まれるのか? 担当者に話をうかがった。 - いまだからこそ:活字鋳造を残したい 平成生まれが「活字」を産み出す「自動活字鋳造機」に心奪われた
新宿の佐々木活字店で“鋳造見学”してきた! - いまだからこそ:活字鋳造を残したい 平成生まれが「活字」を産み出す「自動活字鋳造機」に心奪われた
新宿の佐々木活字店で“鋳造見学”してきた! - 日本初、遊郭専門の本屋さん「カストリ書房」が吉原にオープン 利用者の6割は若い女性、その理由は?
あの「突撃一番」のレプリカが付録で付いた書籍なども販売。 - 芳林堂書店が破産 「コミックプラザ」など運営
書店運営については書泉に事業譲渡することで合意。