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シアン(青緑)系の画素でできた画像なのに赤く見える――そんなイチゴの画像が注目を集めています。
画像は立命館大学の北岡明佳教授が自身のTwitterアカウントに投稿したもの。画像編集ソフトで調べると、確かに画素はおおむねシアン系のグレーです。にもかかわらず画像は赤い印象。「イチゴは赤いもの」という先入観がそうさせるのかと思いましたが、北岡教授は「オレンジ系の画素でできているのに青く見える洋菓子パッケージ」の画像も投稿しています。色のイメージが青に固定されていないものでも青く見えるということは、やはり目の錯覚がそうさせているのでしょう。
これらの画像は「色の恒常性」と呼ばれる、照明光の色が変わっても、脳が同じ物体を安定して同じ色として知覚する現象を利用したもの。北岡教授のサイトでは、同様の錯視画像が多数紹介されています。
なお、イチゴの画像に対しては「拡大すると若干赤いピクセルが含まれている」「加工して赤の要素をなくすと赤く見えなくなる」といった指摘も散見されます。これを受けてか、北岡教授は「混色を誤解している方がけっこういるようです」と、反論ともとれるツイートを投稿。「どう説明したものか。素朴物理学ならぬ素朴色彩学に取り組む好機かと思います」と述べています。
画像提供:北岡明佳教授
(沓澤真二)
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