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見る方向によって、四角に見えたり丸く見えたり……というなんとも不思議な形状で錯視オブザイヤーに2位に輝いた「四角と丸」(関連記事)。”変身立体”として世界的に大きな注目を集めている同作品の設計者であり、これまでにもさまざまな錯視作品を作り続けてきた明治大学の杉原厚吉教授に”変身立体”の錯視の仕組みを伺いました。
何回見てもスゴイ
杉原教授によると、この「四角と丸」は誰もが知っている「画像には奥行きがない」という点にあらためて着目して生み出されたもの。動画では角柱や円柱に見えている立体ですが、実際はもっと複雑にゆがんだ形をしており、ある特定の角度から見た時のみ、角柱や円柱に見えるのだそうです。
2015年には同じ仕組みを使った動画を投稿しており、こちらはもっと分かりやすく種明かししてくれています。
こういう仕組みなのか!
杉原教授は自身のサイトで、車庫のルーフの形状が方向で変化する「変身するガレージ屋根」などの変身立体や、変身立体の原理を応用し、立体の半分を机にめり込ませたように見える”透身立体”など、「四角と丸」以外にもさまざまな作品を公開中。元の形状がどうなっているのか全然分からないものばかり……。
これまでに同コンテストで優勝2回、準優勝2回、べストテン1回という功績を残している杉原教授。今回「四角と丸」が世界的に注目されていることに関して「目でものを見ることの危うさをお伝えすることが私の研究目的の一つ、それがこういう形で実現でき幸運です」と喜びを語っています。
画像・動画提供 明治大学・杉原厚吉教授
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これが絵だとは、信じられるか。