五反田駅前の「立喰ずし 都々井(たちくいずし つつい)」が3月18日をもって閉店することが分かりました。店頭の張り紙で「大家(JR)からの突然の通告」により店舗契約が終了になることが告知され、ネット上でも常連客の悲しみの声が広がっています。
「立喰ずし 都々井」は1990年に現在と同じ場所で創業。以来手軽においしいお寿司が食べられる立ち食いスタイルで人気を集めていました。Twitterでは「安くておいしいお店だったので悲しいです」「(閉店する)18日まで毎日通いたい…」とショックを禁じ得ない人が多数。
張り紙には「大した事も出来ませんでしたが、この店で(お客さまが)楽しそうに過ごしている姿を見たり、『おいしかったです』などと声をかけていただいた事が何よりも最高の思い出でした」「本当に心苦しいのですが、この店を閉めることをお許し下さい」と、長年お店を支えてくれたお客さんへの感謝の言葉が述べられています。
店主の筒井さんはねとらぼ編集部の取材に対し、「突然の契約打ち切りだったので、お客さま一人一人に閉店を伝えられないことが何よりも心残り」と、あらためてお客さんへの思いを語ってくれました。契約打ち切りを言い渡されたのは昨年(2016年)末。なんとか期限を半年間先延ばしにできないかと交渉を試みましたが、願いはかなわず。JRに対しては、「(JRの対応は)法的には問題ないです。しかし事前に一声もなかったのは……。担当者に、オリンピックに向けた土地開発があるからですか? と聞いたら、『そういう話もあるみたいですね』と、はっきりとは答えてもらえませんでした」と、悔しさをにじませました。
また、今後の移転の予定については、「考えてはいますが、なかなか良い物件が見つからなくて。でも、五反田以外で探すつもりはありません。まだまだこの場所に恩返しがしたいので」と、それまでの落ち込んだ声が少しだけ明るくなったようでした。
ねとらぼではJR東日本にも取材を申し込みましたが、「個別の契約についてはお話できない」という理由でコメントは得られませんでした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
店長や店員が書き残したのか、日清食品に問い合わせてみました。 - 閉店予定だった岩手のミスドが地元住民の“強い声”で営業継続へ 現在の店の様子と今後の営業のことを聞いた
「先行きはまだまだ厳しいが長く続けられるよう努力していく」とのこと。 - 「お客さんが来れば来るほど赤字になります」(店長談) 890円の刺身食べ放題がおいしすぎて安すぎた
「赤字覚悟」じゃなくて、本当に赤字だった。 - 思わずほっこり 行列ができる魚屋さんの「閉店のお知らせ」にステキなお返事張り紙が返ってきた
街の人々に愛された魚屋、有終の美 - レジには長蛇の列 リブロ池袋本店が40年にわたる営業を終了 Twitterに著名人や出版社から感謝や悲しみの声が
最後に本を買おうと多くのお客さんが詰めかけました。 - ついにこの時が! 大関昇進時に作成“稀勢の里関優勝横断幕”閉店1週間前に貼り出せたスーパー
思いが通じた。 - 「お店の中に鳥がいます」「閉店時間を教えてください」 ロンドン警視庁、本当にあったトンデモ緊急通報を発表
日本でいうところの110番で不適切な通報をする人がおり、困っているそうです。 - 「お通夜は暗いが寿司が出る」 Twitterで「逃げるは恥だが役に立つみたいに言う」大喜利が白熱
「ハゲるは恥だがネタになる」など、ネガティブのようで役得のある言葉をTwitterユーザーが次々と投稿。 - 外国人客などに対しわさびを大量に入れていた大阪府の寿司チェーンが物議 人種差別的な意図はなかったと釈明
以前から「Too much WASABI(わさびが多すぎる)」などの口コミが投稿されていました。