花粉症の季節、人によっては鼻炎薬は必需品です。そんな鼻炎薬の「乳房が大きくなる」副作用に注目が集まっています。
あるTwitterユーザーが「鼻炎薬を買ってきた私が二度見した副作用がこちら」として、「乳房が大きくなる」「女性化乳房」と記述された副作用欄を投稿したところ、ツイートは瞬く間に拡散。男性の乳房が大きくなることに感心を示すユーザーや、「バストアップのためあえて多めに服用してみよう!」といった冗談(?)めいたツイートも多数見受けられました。もちろんこうした症状が出た場合は「副作用」の可能性があるため、薬の添付文書にある通り、直ちに服用を中止して、医師に相談するのが正解です。
しかしどの程度の頻度で「乳房が大きくなる」のかは気になるところ。そこで代表的な鼻炎薬であり、添付文書に同様の副作用の記述がある「アレジオン」を製造しているベーリンガーインゲルハイムジャパンに話を聞いてみました。担当者によると発現頻度については「不明」というのが公式見解。というのも、「アレジオン」の臨床試験では同様の副作用は報告されておらず、市販後の自発報告でのみ確認されたためとのこと。同添付文書でも「頻度不明」とされています。
一般的に「乳房が大きくなる」副作用はホルモンバランスに影響する成分によって発現することが知られており、鼻炎薬以外にも胃腸薬、利尿薬、育毛剤などでも確認されています。ベーリンガーインゲルハイムジャパンの担当者は「医薬品全般的に、『副作用』を感じられたら服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談していただきますようお願いしております。用法・用量を守って、正しく使用するようにしてください」とあらためて注意を促していました。やはり鼻炎薬は鼻炎薬。夢の薬ではなかったようです。
追記:本文で“添付文書には発現率0.1%未満の副作用まで記述されており、逆に言うと「乳房が大きくなる」症状はそれ以下の発現率”と記載していましたが、0.1%未満であるかどうかも含め「頻度不明」であるため、表現を改めました。
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ぶえーっくしょいっ!(追記)