ロシアのインディーデベロッパー「Tequilabyte Studio」は3月29日、相撲取りが時間を巻き戻しながらパズルを解いていく横スクロール・アドベンチャー『Sumoman』をリリースした。対象プラットフォームはPC/Linux(Steam)。コンソールおよびモバイル向けの開発も進められている。日本語吹き替え・字幕に対応しており、その流暢な日本語とユーモラスな世界観は下記のトレイラーおよびイントロムービーからも確認できる。
主人公は海外の相撲大会から故郷の島に帰ってきた若手の相撲取り。小舟に揺られ島に降り立つやいなや、静かなる異変に気づく。島中の村人たちが一人残らず眠りこけている。どうやら悪の魔導師が島全体に呪いをかけたようだ。呪いを解き村人たちを救うため、勇敢なる力士が大名の城へと向かう。
力士には己の腕っぷしだけでなく時間を巻き戻す力がある。小刻みに試行錯誤を繰り返しながらパズルを解いていくのだ。四股を踏んでブロックを破壊したり、巨体をシーソーに乗っけて跳躍したりと、相撲取りの身体をフルに活用したパズルアクションとなっている。力士なので足腰は強いはずだが、誇張された物理演算により足元がややおぼつかない様子。一度倒れると起き上がれないので、ジャンプ後の着地には注意が必要だ。
ゲームは浜辺からはじまり、洞窟、屋根船、お城などさまざまなロケーションを旅する。ステージ各所にはカルフォルニアロールが浮いており、それらを食べた数とステージクリアまでの時間に応じて「序の口」から「横綱」まで番付が上がっていく。また物語冒頭の会話シーンや道中の独り言としてつぶやかれる「坐禅中って、いびきをかいていいっけな」「おいどんが着られる服なんて売ってるところありませんから」といったのどかなユーモアがプレイヤーを癒してくれる。
シングルプレイ以外にも、ローカルでの対戦プレイにも対応している。相手よりも先にゴールを目指すレースと、いちはやくフラッグを立てるキング・オブ・ザ・ヒル形式のバトルモードがあり、いずれも四股や突っ張りで相手を転がり落とせる。物理演算による予期せぬ事故が笑いを誘う、ゆるく明るい対決を味わえるだろう。
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