Google検索で「ママ友」と入力すると、予測キーワードに「いじめ」「疲れる」「トラブル」といった負の言葉ばかり出るこのご時世。この怖いイメージに異を唱える、円滑でゆるいママ友付き合いを描いた漫画がTwitterで注目を集めています。
作者はブログ「いっちょまえ姉妹を育てています」で育児漫画を公開している、漫画家のあね子さん(@aneko_blog)。本人も娘さんが幼稚園に入園する前はネットのうわさを恐れ、ママ友付き合いに不安を抱いていたそうです。しかし今ではママ友たちとホームパーティをする仲に。それも豪華で気疲れしそうなイメージはみじんもない、質素でざっくばらんな交流です。
化粧もそこそこに、仲間の家へ適当に集まる作者たちママ友グループ。協力して片付けをし、市販のバンズやハムで作ったハンバーガーや冷凍食品など、簡単な食事で会食を楽しみます。子どもたちが遊んでいる間に、談笑しつつ園行事の情報交換などすると、みんなで片付けて解散。面倒ごとがなく楽そう。
普段もチャットアプリを介し、なくしたプリントをもらったり頂き物を交換したりと、親身なママ友付き合いをしているあね子さん。「ママ友は無理して作らなくてもいいけど、『いてくれて楽しい、助かった』」と感想を述べています。
もちろん、幼稚園や小学校のクラスには多くの子どもが集まるので、そのママ同士いさかいがまったく起きないわけではありません。ただ、作者自身はトラブルに巻き込まれたことはなく、大多数は平和に過ごしているそうです。
「最初に話しかけるのは勇気がいるけど、同じ歳の子どもがいるからには何かしら共通の話題はある」「金銭感覚と常識が同じ範囲の相手ならうまく付き合える」と世のママさんたちを勇気づけ、漫画は締めくくられます。「ショッキングな話のほうが拡散されやすいから」と作者が語るように、ネットではネガティブな話ほど悪目立ちしますが、世の中付き合い難い人ばかりではありません。不安なのは誰もが同じと考えて、まず声をかけてみるのが大事なのではないでしょうか。
(沓澤真二)
関連記事
- 妻は突然キレるわけじゃない! 夫が妻の言うことを聞き流した結果大爆発した実話マンガで肝が冷える
奥様的「あるある」ですが、悪化すると離婚の危機に。 - ともにジャンプ作家のうすた京介夫妻の育児漫画が連載スタート 天才ギャグ漫画家はどんな父親になるんだろう……
妻・榊健滋さんがTwitter上で不定期連載していく予定。 - 座らないんじゃなくて座れない―― 親になって分かった「電車でママが座らない理由」漫画に共感の声
育児経験者あるある。 - 「思い出の父はいつも酔っている」 アルコール依存症から始まる実録漫画「酔うと化け物になる父がつらい」がつらい
身近に潜むアルコール依存の怖さが描かれています。 - 幼稚園の書類に書いた「地図」が本気すぎる
自慢のお父さん……! - 犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい! 変なカットの犬に対する猫の仕打ちを描いたマンガが愛くるしい
松本ひで吉先生の犬猫漫画、待望の続編です! - 「着床したら保活」「毎日気が休まる暇もない」 市議・小田えり子氏が保育園探しの厳しすぎる現実をマンガで紹介
さまざまな母親の事例を取り上げ、シリーズ化する予定。 - 親と赤ちゃんの関係はカップルに置き換えるとよく分かる? 育児の大変さを描いた漫画に共感の声
愛があっても、キツいものはキツい。 - 慣れない育児に奮闘するパパ――助けたのはママが書いた一冊のノート 家族愛をテーマにした動画が泣ける
親は偉大だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.