Googleは検索エンジンの「長期的な改善の取組み」の一環として、検索ランキングの改善と、ユーザーがより簡単にフィードバックできるツールを導入したと公式ブログ上で明かしました。これにより「フェイクニュース」のような悪意あるページが表示されにくくなるほか、文字入力をサポートするオートコンプリート機能の精度向上などが見込めます。
Googleによると、日々のトラフィックの内、ごく一部(約0.25%)のクエリにおいてユーザーが求めていないような攻撃的な内容や明らかに誤解を招く情報が表示されているとのこと。昨年(2016年)12月には、「ホロコーストはなかった」とする検索結果が表示されやすいとして批判を集めていましたが、アップデートによりこうしたページが表示されにくくなるそうです。
また、検索の際に文字入力をサポートするオートコンプリート欄に、ユーザーが簡単にフィードバックできる機能を追加(記事執筆時点で、日本版Googleではまだ非対応)。不適切な結果が表示された場合に、より手軽にGoogleに報告できるようになります。さらに、「強調スニペット」(検索アルゴリズムによって特に重要と判断されたページが検索結果上部に別枠で表示される機能)にも、より使いやすくなったフィードバック機能が適応されます。
ブログによると、Googleでは年間数兆件もの検索が行われており、その内15%はこれまでに一度も検索されたことのないクエリが含まれるとのこと。今後について「残念ながら、Googleの検索結果が、真に『完璧』になることはこれからもないでしょう」としつつも、ベストな検索結果を返すために、常に新しい仮題に挑戦し続けなくてはならないとコメントしています。
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