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パナソニックは、シンガポール国立大学と共同でディープラーニングを応用した世界最高水準の顔照合技術を開発したと発表しました。左右90度近い横向き、照明の明暗が強い屋外環境、顔の一部が隠れた状態でも、カメラに写った顔と登録していた顔の照合が行えるとしています。
従来の顔照合技術では、左右45度以上の向きがついた顔、サングラス・マスクを着用した状態などでは顔照合に失敗するという課題がありました。パナソニックは同大学と共同で性能改善に取り組み、真横向きや顔が隠れていても個人を判別できる有効な特徴を抽出する技術を開発。さらに、顔照合の類似度計算を最適化する技術を組み合わせ、従来のディープラーニング技術と比較して顔照合性能を最大5倍改善したそうです。
この技術によって、監視カメラに写った要注意人物を自動で検知させるなど警備員の負荷軽減につながるとのこと。パナソニックはこの技術を商用化し、公共施設の監視・入場管理・出入国管理などさまざまなシーンで活用させるとしています。
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