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同性間性交渉を行った兵士を有罪判決に 韓国軍で

人権団体は軍が男性同性愛者向けアプリでおとり調査を実施したとコメントしています。

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 韓国の軍事裁判所は5月24日、軍大尉が男性兵士との同性間性交渉を行ったとして、執行猶予1年禁錮6カ月の有罪判決を下しました。

 軍は大尉が軍刑法92条6項に規定されている「肛門性交やその他のわいせつ行為をした者は2年以下の懲役に処す」という内容に該当したためとしています。

画像 NGO組織「軍人権センター」公式サイト

 NGO組織「軍人権センター」によると、軍内部では男性同性愛者向けアプリのおとりアカウントを用いて男性同性愛者の兵士を探し出し、脅迫的な取り調べを行っていたといいます。

 この判決を受けて、同センター所長のイム・テフン氏は「韓国軍兵士はどこの出身でも、誰を愛そうとも、どの宗教を信じようとも尊重されるべきであり、国家はその尊厳に優劣をつけてはならない」とコメントを出しました。

画像 軍人のわいせつ行為について定めた軍刑法(国立法律情報センターサイトより)

 そもそも今回の判決の根拠となった軍刑法の条項は、2015年に国連から韓国政府へ廃止の勧告が出されており、立法府でもこの法律を改正する動きがみられていました。

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