JR大阪駅とヨドバシ梅田の間に架けられた橋がネット上で注目を集めています。
その行きづらさから「陸の孤島」とすら揶揄(やゆ)されているヨドバシ梅田。ネット上でも「やっとヨドバシにスッと行けるようになりそう」「念願の橋」と、工事を歓迎する声が多数見られました。橋自体はまだまだ工事中のようですが、完成すればこれまでに比べ便利になると思われます。
そこでヨドバシ梅田を頻繁に利用している筆者が現地調査でその状況を確かめ、どのような利点が生まれそうかを調べてみました。地下鉄で梅田へと向かい、大阪駅前すぐそばの「カリヨン広場」に行ってみると早速発見。
広場とヨドバシ梅田の2階をつなぐように、建設途中の橋がかかっています。かなり物珍しいのか、写真を撮っている人もちらほら。それほどの大きさではありませんが、なかなかしっかりしたものとなりそう。
実際に現場を見て感じたのは、この橋が完成することによって、ヨドバシ梅田への道がすこぶる分かりやすくなるのではないかということです。現状、そこへ行くための道はなかなかややこしい状態で、試しにこのカリヨン広場から実際に行こうとすると、以下のような道順をたどる必要があります。
1.ルクア脇の道を歩く
2.大阪ステーションシテイ広場に出る
3.広場脇にある道を通る
4.その先にある階段を下りる
5.階段を下りたらそのまま前へ行かず、後ろへ
6.横断歩道を渡り、ヨドバシ梅田裏の出入り口へ
目の前にあるはずの場所へ行くだけなのに、わき道に入ったり階段を下りたり信号待ちをしたりと、妙に行きづらいのです。
おまけにルートによっては信号が多く、信号がなかなか青にならずイライラ、なんてこともしばしば。ですが、この道が開通すれば信号待ちなんてどこ吹く風。お邪魔なしでスッと行けてしまいます。
地下鉄で来る人向けの最短ルートとして、地下にある出入り口を利用する方法もあります。これはおすすめできません。
なにしろ、梅田駅から大阪駅の一帯は「梅田地下迷宮」と呼ばれるほどに複雑。似たような名前の駅やビルに多数の階段や通路が交差し、誰もが一度は迷子になるという魔のスポットなのです。すぐそばの御堂筋線を使っているコテコテの大阪っ子であれば迷う心配はないかもしれませんが、大阪市外や他府県から訪れる人にとってはそもそも道を把握することが難しいと思われます。しかし、新しく通路ができるのはカリヨン広場のすぐそば。これほどまでに分かりやすく、時間のかからないルートは今までありませんでした。
また、遠くから見ても目立つので、方向音痴を自認する人も大助かりでしょう。
完成後は道に迷う人も減り、それに伴う無駄な時間や階段の労力、信号待ちのイライラともおさらば。もう「陸の孤島」と呼ばれることもなくなるのではないでしょうか。
完成予想図をチェックしてみたところ、どうやら単なる1フロアへ直通する橋ではなく、ヨドバシ梅田の建物をぐるっと囲うような屋根付きの通路となるようです。これなら階段を経由したあらゆる場所からアクセスが可能となり、筆者の推測よりもさらに便利になるでしょうね。
ちなみに、完成までの時期についてヨドバシカメラ広報担当者に尋ねてみたところ「近々公表の予定だが、それまでは答えられない」とのことでした。ヨドバシ梅田ユーザーは公式サイトなどをチェックしておきましょう。
(エンジン)
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