6月12日に日本経済新聞に掲載された記事「コナミを去るクリエーターたち 王国の遠心力」に、信じられないことが書かれているとネット上で話題になっています。元コナミの小島秀夫さんが立ち上げたコジマプロダクションが、コナミの取締役人事本部長である東尾公彦さんが理事長を務める「関東ITソフトウェア健康保険組合(ITS)」に申請書の受理を断られたというのです。そんなことがあり得るのか、コジマプロダクションと関東ITSに話を聞きました。
申請書の受理を断られるということ
今回の件で先に注目しておくべき点として、コジマプロダクションがITSに「加入を断られた」ではなく、「申請書の受理さえも断られた」と日経が記載していることがあります。ITSは通常の全国健康保険協会(協会けんぽ)に比べ保険料が安かったりサービスが良かったりと人気の健康保険になっていますが、加入基準を満たしていなければなりません。
もしもコジマプロダクションが正当な審査を受けた上で加入を断られたというのであれば、問題はないはず。しかし、今回は申請書の受け取り自体をITSに「うちの組合ではまず理事長に見せてから理事会にかけることになっている。この加入申請は理事長に見せられません(日経報道)」と断られたというのです。
これが事実であれば、不当な受理の拒否と言わざるを得ません。
ITSの回答
では実際にそんなことがあったのか、まずはITSに話を聞いてみました。しかし、「個別の案件については回答できない」と回答はもらえず。機密や個人情報に関わるため、話せない決まりになっているとのことでした。
コジマプロダクションも詳細なコメントは控えつつ否定はせず
続いてコジマプロダクションにも話を聞いてみたところ、「加入が認められなかったのは事実」としながらも、申請そのものの受理を拒否されたという点については、「本件についての詳細は、コメントを控えさせて頂きます。ご理解のほど何卒宜しくお願い申し上げます」とのことでした。ただし、報道について否定のコメントもしていません。
また、求人広告の福利厚生に健康保険の記載があり疑問の声があがっていましたが、こちらは設立当初から協会けんぽに加入していたとのことです。
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