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非常に珍しい、頭が2つあるネズミイルカが欧州の北海で見つかったとオランダのロッテルダム自然史博物館が報告しています。
博物館によると、ネズミイルカは5月末に死んだ状態で漁船の網に偶然かかったとのこと。2頭のネズミイルカが1つにくっついている「結合双生児」で、大きさは70センチほど、重さは推定で6キロ以上、背びれの状態などから新生児とみられるそうです。2つの発達した頭、1つの体、2つの胸びれを備え、対称性の結合双生児と判断されています。
野生のほ乳類の結合双生児の報告は極めてまれで、今回の件はネズミイルカでは初、クジラ目では10例目となります。結合双生児は出産前の死亡率が高く、これまでの報告は死んだ妊娠中のメスの解剖時に発見されたのがほとんど。今回見つかった個体は出産はされたものの、その後間もなく死んだとみられます。クジラ目では通常の双子自体も珍しく、ネズミイルカの双子は今回で2例目なのだそうです。
なお、死んだネズミイルカを保持すると違法になるのではと考えた漁船員が死体を海に戻したとのこと。直接調べることは不可能となりましたが、写真が専門家のもとに送られています。
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