「トイ・ストーリー」ファンの間で長年議論のまとになってきた「アンディの父親」の存在。作中で父親の姿が確認できないことから、これまでは死亡説や離婚説が有力とされてきましたが、ここにきて新たな証言がYouTubeに投稿され注目を集めています。
動画が投稿されたのは6月22日。発言主はおもちゃデザイナーのマイク・モーツァルトさんで、ピクサー作品などの疑問に答えるYouTubeの人気チャンネル「スーパー・カーリン・ブラザーズ(SuperCarlinBrothers)」のインタビューで次のように語っています。
- アンディの父親は、同じく「アンディ」という名前だった
- アンディ(父)の幼少期は貧しかった。ウッディの大ファンだったアンディ(父)は企業宛てに手紙を書き、プロトタイプで希少品だったウッディの人形を入手した
- ウッディのブーツに描かれた「アンディ(ANDY)」は、実はアンディ(父)の名前だった
- アンディ(父)は難病のポリオを患っており、一度は回復したものの、結婚しアンディ(子)が誕生後した後にポストポリオ症候群で亡くなっていた
- アンディ(父)はポリオを発祥した際に感染拡大を防ぐため、所持していたおもちゃのほとんどを焼却処分してしまった。例外として「ウッディ」「スリンキー」「Mr.ポテトヘッド」だけは残していた
- アンディ(父)は亡くなる直前にアンディ(子)に「屋根裏のトランクの鍵」を託した。アンディがトランクを持って帰ってくると父親は既に息を引き取っていた。葬式後、トランクを明けたらそこにはウッディ、スリンキー、Mr.ポテトヘッドが入っていた
マイクさんはこれらの話を、同作脚本家の故ジョー・ランフトさんとの昼食中に聞いたと説明しています。ところがこれを真っ向から否定するツイートが、同作のメインスタッフから飛び出ました。投稿したのは同作に脚本として参加し、シリーズ3作品全てに携わっているアンドリュー・スタントンさん。アンドリューさんは6月25日の投稿で、「完全にフェイクニュース。(紹介記事や動画に)見るべき部分は何もないよ」と、バッサリ。さらにハッシュタグ「#Iwasthere(私はそこにいた)」も添えており、問題の昼食時に場を共にしていたことも示唆しています。
完全否定された形のマイクさんですが、「フェイクニュースであると主張しているのは1つのツイートのみ。そしてピクサーは沈黙したままで、レポーターの取材にも回答していない」と反論ツイートを投稿。現時点で発言の撤回はしていません。
「スーパー・カーリン・ブラザーズ」の番組内では上記で紹介した以外にも、アンディ家の壁にはメガネをかけた幼いアンディの写真が飾られており、アンディ(子)はメガネをかけていないため、実はこれが父親の写真なのではとする説や、アンディ父子は容姿が似通っていたためウッディはおもちゃの持ち主が父から子になったことに気付いていないとする説を展開。マイクさんの説に説得力を持たせています。
ただし、仮にマイクさんの主張通りだったとしても、亡くなった脚本家のジョーさんが私的にあたためていた裏設定である可能性もあり、公式設定として安易に結び付けるのは問題がありそう。今後の周辺スタッフによる言及や、ピクサーの公式見解を待ちたいところです。
同シリーズは2019年6月に完結編「トイ・ストーリー4」が全米公開予定。どのような物語になるのか、またアンディ(父)にまつわる描写はあるのか。ファンの感心がますます高まりそうです。
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